[読書]カロリーゼロって本当はどういうこと? (郡司和夫/著・三才ブックス) 感想

食品広告のウソ・ホントが書かれた本!
一瞬書名を読んだのでは、カロリーゼロ商品の真偽について書かれた本のように受け取ってしまいそうだが、そうでない。本書は、「カロリーゼロ」や「脂肪を消費しやすくする」などと言った食品広告に使われるコピー(宣伝文句)を○△×の3種類で判定した本。食品の安全性を広告から見て行こうと言う視点だ。
食品添加物の有無についての評価もあってお得!
本書が実用的だと思うことに、上記の判定に加えて、各食品の添加物の有無を基準に◎○△×に評価していることだ。この2つの評価によって、例えば『明治ブルガリアのむヨーグルト果実の贅沢ブルーベリーミックス(明治乳業)』は、広告に偽りなしの○判定だが、添加物も贅沢に使い過ぎと言う皮肉な理由で食品評価は不可の×を与えられている。
食品メーカーの販売戦略の巧妙さを知ろう!
他にも、『ジャイアントコーン・チョコナッツ(江崎グリコ)』や『プライム・バーモントカレー中辛(ハウス食品)』も広告は正しいが食品として如何なものかと言う判定。この2つの判定を見比べるだけでも、読み物として面白いし、食品メーカーの販売戦略の巧妙さを見てとれる。
広告はダメでも、安全な食品もある!
もちろん逆の食品も存在する。例えば『伊右衛門・抹茶入り玄米茶(宇治の露製茶』は、本当は玄米が入っていないお茶と言う点で広告は×、しかし添加物は不使用で製品は問題無しの○。また、『ボーノチーズ(明治乳業)』はテレビCMでのキャッチコピー「本格生チーズ」と言う表現が×だが、添加物など余計なものは入っていない点で優の◎だ。
2つの評価基準を一度に見やすい工夫が欲しかった!
広告の信ぴょう性と商品の良し悪しと言う2つの評価基準が良いと上で書いた。そこで欲を言えば、もう少しその2つの評価を紙面上で解り易く表現してくれたら良かったと思う。また、全商品の◎×の一覧もあれば、逆引きの楽しさもあったと思う。そこがちょっと残念。しかし、全体的には実用書として、新しい視点で良くまとまっていると思う。
あとがき
CMや店頭のパッケージだけで商品は選んではいけないってことですね。きちんとパッケージの裏側も読んだ上で購入するのが賢い消費者ってことです。でも、それを自分でやるのは正直面倒なこと。それを本書が代行してくれている訳です。著者に感謝…
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