マッサン (第47回・11/21) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第8週『絵に描いた餅』【第47回】の感想。
【注】本作をを楽しくご覧になった方は、読まない方が良いです。
千加子(西田尚美)の子どもが無事に生まれ喜ぶ亀山家一同。しかし、赤ん坊を抱くエリー(シャーロット)の姿を見て、マッサン(玉山鉄二)は小さな不安を抱くのだった。その変化に気づいた千加子はマッサンを呼び出し、二人に子どもができたときのことを考えるなら、広島の実家に帰って酒蔵を継ぐべきだ、そうすれば早苗(泉ピン子)も許してくれると提案する。二人は話し合い、エリーはマッサンについていくと告げるのだが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
マッサン、今さら何を言うの?
主人公夫婦が、あれこれ悩もうが不安になろうが決心しようが、それ自体は良くあることだし、事実もそうであったのだに違いない。だから、今日もいろいろ詰め込んでみましたって感じで、昼寝でボーとしているマッサン(玉山鉄二)が「今さら何言うの?」って言葉に、なぜか何かを決意したエリー(シャーロット)で終了って何なの?
起きてもいないことで話を膨らますのは無しでしょ!
とにかく、ウイスキーづくりも始まっていないし、家賃も滞納したままで、妊娠すらしてないのに二世の将来を危ぶむくだりを入れるのは、流石に詰め込み過ぎと言うか、加工し過ぎ。
これで、脚本家は夫婦のウイスキーづくりへの情熱をチラ見させて描いたつもりだろうが、それこそ『絵に描いた餅』状態で自爆してるのがわからないのか、視聴者を馬鹿にしているのかどちらかとしか思えないのだが…
限りある話数の無駄遣いに他ならない!
フィクションを史実と比べる意味は無いのだが、朝ドラには話数の限度がある。それを考えるとどうしても不安より不満を感じざるを得ない。ざっくりマッサンのモデルである竹鶴政孝さん(以下、敬称略)の人生年表はこんな感じ。
1894年:竹鶴政孝、誕生
1918年(24歳):スコットランドへ留学
1920年(26歳):ジェシー・ロバータ・カウン(通称リタ)と国際結婚して帰国
1922年(28歳):竹鶴、摂津酒造を退社
※11月に入ってから、ずっとこの期間を描いてる状態
1923年(29歳):竹鶴、寿屋(現在のサントリー)に入社
1924年(30歳):山崎工場が竣工
1929年(35歳):竹鶴が製造した国産初ウイスキー『サントリー白札』が発売
1934年(40歳):寿屋を退社、北海道余市町でウイスキー製造を開始
1940年(46歳):余市で製造した最初のウイスキーを『ニッカウヰスキー』と命名
1969年(75歳):仙台工場(宮城峡蒸溜所)竣工。勲三等瑞宝章を受章
1979年(85歳):肺炎により死去
全150話が予定されており、今日が47話だからほぼ1/3が終わろうとしている。なのに、上の年表ではまだ4行目と5行目の間。恐ろしいことに回想シーンなどあるものの、実はこれまで描かれたのは、85年の人生のうちの3年間にも満たないのだ。
これは貴重な話数の無駄遣いとしか言いようがない。だって、実在の人物の話なのだから、描くべきことはたくさんあるはずだから…
あとがき
何となくあれこれの台詞でウイスキーの香りは漂わせていますが、漂っているだけ。正に『絵に描いた餅』です。サブタイトルに偽りはありませんが、実在の人物の話ですから、この昼寝状態の主人公を見せられているだけと言う状況には不満が募ります…
なお、私ならこう描きたい的なことは、『拍手コメントへ返信 (2014/11/20の分)』に書きました。よろしかったら、そちらもお読み下さいませ。
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