SAKURA~事件を聞く女~ (第5話・11/17) 感想
TBSテレビ系『SAKURA~事件を聞く女~』(公式)
第5話『骨肉の争いが招いた殺人連鎖!謎の言葉?』の感想。
トミ(松原智恵子)が女将を務める和菓子店から毎日怒鳴り合いが聞こえると近隣住民から相談が寄せられる。桜(仲間由紀恵)は店を訪問するが、そこではトミの義弟で番頭の浩二郎(三田村賢二)とトミの息子の誠司(斉藤陽一郎)が、店の経営方針で対立していた。翌日、浩二郎が死亡。自殺の線が濃厚だが、桜と正人(佐藤隆太)は現場の状況などから、裏があると確信。浩二郎が電話で語っていた謎の人物‘ホンダ’の正体を探る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
脚本&演出が新登場して、だいぶ違った作風に!
今回は、いろんな意味で過去の作風とはだいぶ違った作風になった。すべての要素が良くも悪くも進化したと言えば良いだろうか。詳しくはのちに述べるとして、そうなった一番の理由は、脚本は来島麦氏で演出は加藤新氏と、今作では初登場新コンビでの作品だったことだと思う。
やっと特殊能力を持つ刑事が潜入捜査する刑事ドラマになった!
では、まず進化して良くなったことから。とにかくやっと初めて、桜(仲間由紀恵)が潜入したことで事件が解決に導かれた点。その上、“聞く力”だけでなく関係者への聞き込み捜査もしたこと。また、今回はその“聞く力”が一度捜査を誤った方向に進めさせると言う捻りまで加えてきた。
更に中盤で、桜が五十嵐署長(高島礼子)と正人(佐藤隆太)に捜査状況を報告したことで、桜の特殊能力の信頼性の高さや刑事らしさがしっかり描かれた。これは「特殊能力を持つ刑事が潜入捜査するドラマ」としての条件を満たしたことになる。今回は、これだけで大きな収穫だ。
経営難の和菓子店にバイトで潜入するのは無理がある!
続いて、進化して悪くなったこと。それは桜の潜入捜査の大枠が雑に描かれたこと。具体的に言えば、桜が潜入を決めるまでの過程がほぼゼロだったし、経営難の和菓子屋にバイトで雇われると言う不自然さ。
とっとと潜入捜査のくだりに進みたいのは解るが、もう少し桜が事前調査をするなりして、経営コンサルとか税務署員とかで潜入したら良かったと思う。
また、40分も「ほんだ」で引っ張った割にオチが「方言」ってのも都合良過ぎだし、最後の桜の決め台詞も無駄に2段階構成になっている上に、2度目の方は事件関係者が全部自白した後な上に、桜が捕り物に関わっていないせいもあって締りが無い。
欲を言えば、桜の妹・楓(文音)のドタバタが無ければ、すんなり終わった訳だが、楓も出さない訳にいかないのだろう。まあ、この辺の手抜き感とかあっさり感と大人の事情が排除出来たら、意外に2時間ドラらテイストのコンパクトで面白い刑事ドラマになると思うのだが…
あとがき
ディレクターの目線的に気になったのは、25分頃の桜が女将さん(松原智恵子)が信用金庫の城戸(ミスターちん)に土下座するのを目撃するシーン。桜は道路側から2人を観ているのに、土下座のカットはビル側からの女将の顔を見せるカットと、桜目線の道側からの引きのカットの2種類が使われていた。
松原さんの顔を視聴者に見せたいのは解るが、桜が見えていない視点からのカットには違和感を覚える。桜をボーっと立たせないで、少しビル側に隠れさせるとか動きを入れたら良かったのに。結構重要なシーンだけに残念。いろいろ書いたが、これまでもっともマシな刑事ドラマに仕上がっていたと思う。この路線で次回も…
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