映画「サボタージュ(2014)」 感想と採点 ※ネタバレなし


ざっくりストーリー
通称DEA(麻薬取締局)中の最強の特殊部隊を率いるリーダー、ジョン・ウォートン(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、ブリーチャー(破壊屋)と言う異名を持つ不屈の捜査官だった。
ある日、8人の部下と共に麻薬カルテルのアジトへ奇襲をかけ見事に成功するが、彼らには一味の隠し金2億ドルから1000万ドルをくすね取り、密かにチーム内で山分けする完全犯罪もミッションだったのだ。
しかし、任務終了後に回収するつもりだった1000万ドルが忽然と消え、ジョンの部下たちが1人ずつ何者かに惨殺される不可解な事件が発生する。ジョンへ恨みを持つ麻薬組織の仕業なのか、チーム内に裏切り者がいるのか、メンバーたちは疑心暗鬼に陥る中、猟奇的な連続殺人は異常な事態へ進んでいく…
俳優の演技はお見事。でも、それ以外は全て中途半端!
いつもの「シュワちゃん」とは異なるダークな役柄を始め、俳優陣の演技や存在感はA級と言っても良いかもしれない。しかし、その他の要素がほぼすべて中途半端。脚本、演出、撮影、編集、音楽の各パートも、アクション、カーチェイス、銃撃戦の見せ場も中途半端で、全体的に散漫で尻切れで終わった感が否めない。
特に、最強な特殊部隊の訓練風景、奪われた1000万ドルの行方、ジョンの強烈なトラウマ、連続惨殺事件、チーム内の疑心暗鬼による崩壊の過程、いろいろな復讐劇、そしてオチがすべて今一つ。もう「特に」と言うレベルで無いか。
時間軸をいじるにも、法則があると思う…
本作は事件の前後の時間軸をいじると言う手法で、スリリングさやサスペンスらしさを表現しようとしているのは理解できる。しかし、それが活きてくるのは、観客にまず“謎”を提示し、“鍵”になるものをチラつかせ、“真相”に辿り着くと言う経過を踏んだ時だ。そう、観客がジョンと一体化してこそ成立する。
なのに、“謎”と“鍵”をごちゃ混ぜにして時間軸をいじるから、観客はどれが現実や事実で、何がキーポイントなのか解らぬまま、ただグロい拷問や襲撃や殺人現場を見せられることになる。ジョンの人生におけるプライオリティーもブレまくるからたちが悪い。結局、俳優陣の演技を活かせなかったB級映画で終わってしまったのが残念だ。
あとがき
冒頭から匂ってきそうな下水道のシーンで始まり、拷問や襲撃や殺人現場など意外に?グロいシーンの連続です。折角の実力派な俳優陣の名演技も台無し状態。正に物語も映像的にも中途半端なB級アクションミステリーです。
ただ、シュワルツェネッガーの役どころとしては新鮮味を感じます。シュワちゃんファンなら観ておくのは、悪くないと思います。
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