Nのために (第5話・11/14) 感想
TBS系『Nのために』(公式)
第5話『沖縄の夜新たな恋から歯車が狂い出す』の感想。
なお、原作:湊かなえ『Nのために』は未読。
2003年、希美(榮倉奈々)と安藤(賀来賢人)は、野口(徳井義実)に接触するため、沖縄でボランティア活動に参加。2人は‘将棋’で野口の目を引き、その妻でダイビング初心者の奈央子(小西真奈美)が、海中でパニックになるのを救出。一気に野口の信頼を得る。その夜、2人は食事に招待され、自宅にも遊びに来るよう誘われた。その経緯を聞き、西崎(小出恵介)も満足する。そのころ、成瀬(窪田正孝)は悪事に手を染めていた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今回の重要な部分は、正味どの位の尺だったか?
本作のメインは、10年前の野口貴弘(徳井義実)・奈央子夫妻(小西真奈美)が殺害された事件の真相で、それに関わった希美(榮倉奈々)、成瀬(窪田正孝)、安藤(賀来賢人)、西崎(小出恵介)の人物紹介は、既に4話も割いて15年前から事件前までそれなりに描き終わっているはず。
となれば、私が基本的に興味関心を持てる部分は、どうやって高野(三浦友和)が、事件の真相を追い詰めていくかしかない。その視点で今回を観ると、それに相当するのは、希美と安藤が野口夫妻と密接なコンタクトをとれる関係になったことと、高野の妻や事件への思いや拘りがわかったくらい。正味どの程度の尺だろうか。
ぼちぼち10年前の事件に絞りんだ方が良いような…
流石に、メインの事柄以外の水増しが多過ぎるような気がする。確かに謎解きの部分は気になってその部分は楽しめている。4人の関係性の変化も気にならないと言ったら嘘になる。しかし、楽しめてはいるが面白いかと言うと微妙な状態。
以前も書いたが、俳優陣の演技も良いし、演出も丁寧。だからこそ、脚本による水増しが余計なものに見えてしまう。もう少しメインとそれ以外のバランスを整えて、順序なども整理したら、グッと良くなると思うのだが…
あとがき
ここへきて、“湊かなえ節”の脚本化の難しさが首をもたげて来たかなと言う印象です。原作は未読ですが、この小説における章立てを脚本にそのまましちゃうと、こんな感じになるんですよね。これは決して湊かなえさんの原作の問題で無く、“湊かなえ節”が如何に脚本化するのが困難かと言うことです。
脚本の奥寺佐渡子さんには、このままでは『夜行観覧車』の二の舞になって欲しくないので、頑張って欲しいです。次回に期待します。
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