マッサン (第41回・11/14) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第7週『触らぬ神に祟りなし』【第41回】の感想。
家族がそろえばもう一度絆を取り戻せるかも知れないと、由紀子(愛原実花)の誕生日パーティーを思いついたエリー(シャーロット)は、幸子(田中葵)と招待状を作り始め、マッサンはパン焼き窯の制作に取り組む。エリーは野々村(神尾佑)のもとに招待状を届けるも、仕事で東京に行くからと拒否されてしまう。そんななか、亡くなった母親のことは忘れなければならないと、幸子は思い出の写真を窯に放り込み燃やそうとするのだった
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
なぜ、招待状づくりを昨日に入れなかったのか?
本作には数々の不満があるが、今回は連ドラなのに連ドラらしい連続感が足りない点について書いてみる。今日のアバンタイトルの構成は以下の通りだ。
1.幸子(田中葵)が「幸子があかんねん」と悩みを告白。
2.野々村(神尾佑)が「私の軽はずみな判断で」と悩みを告白。
3.由紀子(愛原実花)が「私が甘かった」と悩みを告白。
4.エリー(シャーロット)が誕生日パーティーを思いつく。
5.エリーと幸子が招待状を作り始める。
6.エリーが3丁目べっぴん同盟にパン釜を発表。
これのどこが不満かと言うと、昨日の最後のくだりでは、招待状作りが無かったのだ。エリーのパン釜自慢なんてカットしてでも、招待状作りまで昨日の放送分に入れたら良かったのだ。
寂しく悩んでいる幸子を囲んでの3人での夕食や、楽しく招待状を作っている様子など、きちんと描くべきだったと思う。そして、その内の数カットを今日のアバンに挿入すれば、エリーが野々村家を訪問する唐突感も薄まるし、政春(玉山鉄二)のパンづくりも今日からにしたら、サプライズになったろうに。
こう言う小さな連続感の積み重ねこそ、毎朝15分間の朝ドラに重要なのに、今週は特にすべてのエピソードが切り貼りだらけ。これでは興味の無い内容がよりつまらなく感じてしまうのも無理はない。
ウイスキーの香りは漂ったのは良かったが、今週はエリーと幸子のお話だから…
また、今日は必要以上に政春に「ウイスキー」と言う言葉を言わせていた。まあ、ウイスキーづくりの話が完全停止状態だから、台詞だけでもウイスキーの香りを漂わせるのは悪くない。
それに、パンづくりとウイスキーづくりを強引になぞらえるくだりや、失敗したり再度挑戦したりと、少なからずこれまで描かれなかった政春像が表現されたのも良かった。しかし、残念なのは、こう言うマッサンの人間性を描くシーンを、エリーと幸子のエピソードに挟み込んでしまったこと。
確かに本作の主人公は政春だし、ウイスキーづくりの話なのだが、今週はエリーと幸子の親を想う気持ちのストーリーなのだ。それとパンづくりは無関係だ。だから、結果的に散漫になる。何を描きたいんだ?って…
あとがき
個人的には、エリーと幸子の話には興味はありません。少しでもウイスキーづくりの話を進めて欲しいと言う気持ちも変わりません。しかし、会えない親を想うエリーと幸子のエピソードから見えてくるものはあると思うんです。それがきっと広島の政春の実家にもつながるでしょうし。そう言う、連ドラに必要な連続性が前作に続いて今作も乏しいのが、ホント残念でなりません。
とにかく、本作はフィクションです。史実をなぞれとは言いませんが、実際の竹鶴夫妻(政孝とリタ)はこう言うドタバタ&下品&薄っぺら夫婦ではありません。お酒好きの1人として、日本のウイスキーの歴史を作った夫婦を間違った認識で記憶されるのが怖いです。
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