NHKスペシャルドラマ 「妻たちの新幹線」 (2014/10/25) 感想
NHK総合NHK名古屋放送局テレビ60周年記念―スペシャルドラマ―『妻たちの新幹線』(公式)
『新幹線を作った男と呼ばれる技術者、島秀雄と第4代国鉄総裁、十河信二。この二人の男には陰で支えた妻たちがいた。東海道新幹線開業50周年に送る、家族の絆の物語。』の感想。
なお、原案小説-髙橋団吉『新幹線をつくった男 島秀雄物語』は未読だが、同小説を原作とした2004年11月3日に放送された、テレビ東京の開局40周年記念ドラマ『新幹線をつくった男たち~夢よ、もっと速く~』(公式)は鑑賞済み。
東海道新幹線開業50周年に送る、「超特急」という夢を支えた絆の物語。新幹線を作った男と呼ばれる技術者、島秀雄。そして剛腕の情熱家、第4代国鉄総裁の十河信二。この二人なくして東海道新幹線は実現できなかった。しかし、この二人には陰で支えた妻たちがいた。高度経済成長を支えた鉄道マンの生きざまを熱く描きながら、島の妻・豊子を語り部に、昭和を走り抜けた技術者の魂とそれを支えた夫婦・家族を描く涙と感動の物語。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
企画自体に無理があり過ぎる!
観終えた感想は、あっと言う間に新幹線開通。そして何となく妻たちも終了と言ったところだろうか。これ、企画自体に無理があり過ぎたと思う。どんな無理かと言えば、この「新幹線を作った男たち」の壮大な史実を、大森美香と言う脚本家に“島秀雄の妻の目線”で、わずか75分間で描けと命じたことだ。
75分だから、エピソードの選択が重要だったのに…
新幹線を作ったのが男たちだったのは、決して男女差別ではなく歴史的事実。 それを無理矢理に女性(妻)を主人公にしようとすれば無理が出るのは当たり前。だからこそ、妻目線で描くならエピソードの選択が重要だったのに…
結局歴史年表を順番に取り上げたから、結果的に肝心の新幹線のくだりがあらすじ状態になってしまった。まあ、これは脚本家と言うより“75分”と言う放送尺に無理もある。男目線だったら『プロジェクトX』並みの仕上りに出来るのだから…
結局、ただの妻の思い出話として終了…
また、妻目線と言う命題を、大量の“語り”に頼ってしまった脚本には大きな責任がある。妻目線と言うのは妻の視点で夫や家族や新幹線を描くと言うことで、その都度の妻の気持ちを描くのとは少々違うはず。なのに、本作は妻の最後の台詞まで死後に語らせた。だから、ただの妻の思い出話になってしまった。すべてにおいて残念な作品だった…
あとがき
やはり、10年前のテレビ東京のSPドラマの方が、直球勝負で見応えがありました。それと脚本の大森美香さんですが、先々週に終わった広末涼子さん主演のドラマ10『聖女』でも、最後に主人公が死にながらって展開でした。もう少し女性の登場人物に優しくても良いと思います。
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