深夜食堂[3] (第1話・10/21) 感想
TBS系『深夜食堂[3]』(公式)
第1話(第二十一話)『メンチカツ』の感想。。
繁華街の片隅にある「深夜食堂」が舞台の群像劇。マスター(小林薫)が作る、死んだ夫が大好きだったメンチカツを食べに、かしまみさお(美保純)が訪れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
どうして、これまで観なかったのだろう…
『1』と『2』で通算数話しか観たことの無かった本シリーズ。なぜ継続視聴しなかったか記憶は定かでないが、『3』の第1話を観て思ったのは、これまではもっとマスター(小林薫)がお客に対して積極的、直接的に絡んでいたのかもしれない。まあ、過去の話はドラマの中だけにして、今作の感想を書こう。
28歳の荒井美早氏の脚本が見事に中年夫婦を描いた!
脚本は荒井美早氏で『2』で2話執筆されているが、私は初体験。しかし、父上があの名作『神様のくれた赤ん坊(1980)』や『Wの悲劇(1984)』等を書いた荒井晴彦氏となれば、何となく只者で無い雰囲気は30分観れば伝わってくる。28歳の若さで、この二組の中年夫婦の情緒を上手く30分で仕上げたのはお見事だ。
さりげない演出に松岡錠司氏の腕が光った!
一方、演出は映画『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~(2007)』等の松岡錠司氏。セットとロケの使い分けや、さり気ないチョイ役の選択まで、30分の深夜ドラマとは思えぬほどのきめの細かさ。最後のかしまみさお(美保純)が歌う流しのギターがオーケストラに代わりギターに戻る辺りの演出はジーンとくる…
押し付けがましくないのが良い…
全てに於いて、押しつけがましくないのが良い。また、登場人物同士の距離感が素晴らしい。マスター(小林薫)と常連客、客同士も然り。付かず離れずの絶妙な距離感が、常連が集う店の雰囲気をリアルに魅せてくれるから、こちらもカウンターの隅に座らせて貰ってるような居心地の良ささえ感じる。
夜中に心がほっこりするドラマ…
もちろん、ストーリーも30分に上手く収まってる。愛する夫を亡くした中年の妻と、妻が入院した中年の夫が、夫婦愛を再確認しつつ、次の段階へ進んでいく中年への応援歌にもなっていた。夜中に心がほっこりするドラマ。心地良い“間”と適度な情の温かさのバランスが良かった。
あとがき
継続視聴、決定です。ただ、毎回感想は書かないかもしれませんが。今期、良いドラに出会った最初の1本かもしれません。
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