[ブライダル事情2014秋] 結婚披露宴のBGMに使用料がかかる!? (2of2)
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記事の内容はあくまで私なりの著作権の解釈であり私見であり予想ですので、今後は各自で契約する会場に必ず問い合わせ確認することをお薦めします。もちろん、今秋から新規契約されるご新郎ご新婦には、各ホテルから案内があるようになると思いますが…
これからどうしたら良いのか?(新郎新婦の立場から)
これもあくまで一つのケースとしての話になりますが、結論としては、音楽的な演出で費用を抑えたいなら、会場が用意した選曲リストの中から選ぶことです。そして、自分でプロフィールビデオなどを作る時は、最初からBGMは自分で著作権フリーの楽曲にしておくか、音は付けないで作成し、会場担当者に適当なBGMを任せるのが良いと思います。
今後、会場に無い楽曲を使いたい場合はどうなるか?
では、会場に無い音源(楽曲)をご新郎ご新婦が持ち込む場合はどう対処するか?まず言えるのは、先に書いたように、従来のように、無料で自分たちでオリジナルCD-Rを作成して持ち込むのはほぼNGになると思います。理由は前述の通りで、複製品(CD-RやSDカードにコピーしたもの)で音楽を流すのが、「著作隣接権」に違反するからです。
そして、具体的な対応は、会場や音響担当会社によって違うと思いますが、「本番だけ使用するケース」と「記録用DVDにも使用するケース」で分かれると予想します。
まず、本番だけ使用するケースでは、ご新郎ご新婦がご自身でCDを購入して持っている場合は、本番で使用するのはOK。但し、別途、音楽使用料(例えば10曲で数万円程度と予想)を支払う可能性もあり。でも、これだけでは、記録DVDでは著作権フリー曲に差し替えられてしまいます。
そこで、記録用DVDにも使用するケース。更に映像制作会社さんにも、別途、音楽使用料(完成品の30分毎に数万円程度と予想)を支払って、本番で使用した楽曲のまま差し替えないようにする。多分、こんな感じになるのではないかと予想します。この辺は、会場毎に対応が変わるでしょうね。
映像の内容についても細心の注意をしましょう!
因みにこの著作権、著作隣接権については、音楽だけでなく、映像そのものにも適応する会場が増えると思います。最近人気の海外のタレントなどを起用したパロディー映像の類や、テレビや映画などをコピーしたパロディー映像などは、それが収録されている時点で、会場側から上映拒否される可能性が高くなると思います。
どうせ音楽使用料を払うなら、CD購入で得をしよう!
音楽使用料を支払っても、自分の好きな音楽で披露宴を演出したいご新郎ご新婦もいらっしゃると思います。お二人の個性やオリジナリティを、ゲストの皆さんに存分に味わい体験して頂くのも、自分たちの披露宴でしかできない幸せなことですから。
そんなお二人に、細やかなですがコスト削減対策として、出来るだけ使いたい楽曲がたくさん収録されているオムニバスCDを購入することをお薦めします。これなら、二枚組でお得なセットもありますからお勧めできます。下に私が厳選したお得なウェディング用オムニバスCDを挙げますので、参考になさってみて下さい。
そして、入場曲や再入場曲など数か所のシーンだけ選曲指定をして、残りのシーンや歓談中のBGMは「このCDの順番で使って下さい」とだけ、担当者に伝えます。そうすれば、希望の楽曲も流せますし、個性的な選曲にもなります。でも、ここまでするなら、私はいっそ次の方法をお薦めします。
いっそ、「プロに全曲お任せ」したらいかがですか?
正直、まだホテルや音響・映像会社も混乱しているところが多いと思います。しかし、きちんとクリアしなければいけないのは間違いありません。ですから、基本的には上記のように、ホテルが用意した楽曲から選ぶのが良いと思います。「それでは何だか面白味が無い」とお感じの方にお勧めの方法をお教えしましょう。
ここ最近のご新郎ご新婦の多くはは細かい部分まで楽曲指定してくるケースが多いですが、そこを今一度改めて、会場担当者に「全曲お任せ」してはいかがでしょう。好みや要望だけ打合せ担当者に伝えて、あとは当日の現場のオペレーターのセンスに任せるんです。
現場の人間は毎週たくさんのカップルや披露宴を見ているプロです。きっと、その場にぴったりな選曲をしてくれるはず。披露宴は“生もの”です。天気や時間帯でもゲストの反応は違います。ご新郎ご新婦の笑顔一つで雰囲気も変わります。楽しい挨拶や余興でも常に変化します。それに合わせてゲストの皆さんとプロの選曲を楽しむと言うのはいかがですか?
あとがき
この記事は、私が現場や同業者の知り合いなどから集めた情報を、これから結婚披露宴を考えている未来のご新郎ご新婦に解り易く、かいつまんで書いたものです。
ですから、特定のホテルのことでも無いですし、すべてのホテルや式場がこうなるとも限りません。ただ、今言えるのは、世の中の風潮がこう言う方向に進みつつあることです。そして、記事にした理由は、少なくとも会場の打合せで突然聞くより、こうして事前に知っておいた方が、心に余裕を持てると思ったからです。
どう考えても利用者(新郎新婦や家族やゲストたち)のことを無視した、一方的な方法で、これはもっと事業者が猛反対抗議をすべきだったと思います。でも、決まってしまったからには従うしかありません。どうか、素敵なご披露宴になることをお祈りします。
そして、長文で駄文を最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
【この件に関して、更に詳しく知りたい人のためのリンク集】
披露宴のBGMが勝手に変更されてしまうケースも-新郎新婦の7割強「著作権知らない」 | マイナビニュース
4/1から費用が変わる!?結婚式の曲選びに注意!【著作権】 - NAVER まとめ
結婚披露宴で音楽流すと著作権料発生? 好きな楽曲集めた「オリジナルCD」に注意 : J-CASTニュース
ブライダルにおける演出用DVD、BGM用CD、記録用DVDなどを製作される事業者の皆さまへ:JASRAC
ウェディングを彩る音楽 - 一般社団法人音楽特定利用促進機構
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