マッサン (第10回・10/9) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第2週『災い転じて福となす』【第10回】の感想。
住吉酒造でウイスキーづくりへ向け準備をはじめたマッサン(玉山鉄二)。鴨居商店の鴨居(堤真一)も興味津々で、マッサンに日本でウイスキーを作りたい理由を問う。一方、エリー(シャーロット)は意を決し優子(相武紗季)のもとへ。マッサンへの思いとウイスキーづくりの夢を語り、理解してもらえたと喜ぶエリー。しかし、優子は許してはおらず、結婚を諦める代わりにマッサンにも夢を諦め、会社を辞めるよう宣告するのだった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
エリーの成長、変化、問題解決力を描くべき!
前回の記事に書いた通り、エリー(シャーロット)をどう描くかで、本作の仕上りに差が出ると思っている。その意味では、今回のように、政春(玉山鉄二)とエリーをウイスキーづくりをきちんと絡めたエピソードこそ大切だと思う。
ただ、日本の文化に戸惑うエリーと、そんなエリーに戸惑う周囲と言うパターンだけではすぐに飽きてしまう。そこで重要なのが、エリーの成長であり、変化であり、問題解決力だ。その3つが描かれないと、エリーはいつまで経っても、厄介者か自己中心的キャラで終わってしまうかもしれないから。まあ、それが“朝ドラヒロイン”でもあるわけだが…
エリーの日本語力と日本文化の理解度を描くべき!
エリーが話す日本語が流暢過ぎるのが原因だと思うが、今日の優子(相武紗季)の「うちはこの2年、縁談もすべてお断りして、政春さんの良き妻になるべく過ごしてきました」のくだりの部分で、エリーがどこまで何を理解しているのか、映像から読み取れなかった。(もちろん各自で想像するのは勝手だ)
これは、エリーの日本語力がどの程度なのかを描いていないからに他ない。これも過去をすっ飛ばした構成の弊害だ。今日「私、謝ります。本当にご免なさい」と言ったが、ならば何故和尚の時にも謝らなかった、となってしまう。だから、エリーの日本語力をきちんと視聴者に提示した方が良いと思う。
エリーのもどかしさをもっと丁寧に描くべき!
そうすることで、エリーが日本語や日本の文化が解らずに、ボーっとお人形さんのようにその場に存在しているのか、あれこれ承知の上で日本の文化や日本人の中に入って行きづらい“エリーのもどかしさ”が描かれるのだから。
まあ、まだエリーに“もどかしさ”があるのか微妙なところもあるし、政春もエリーを全力で庇うような素振りも見せないから、“エリーのもどかしさ”そのものが、私が勝手に生み出した物語を面白く前進させるための道具かもしれないが…
あとがき
サブタイトル『災い転じて福となす』から読み解くと、今回のエリーと優子のバトルに勝ちたいと思うことによって、すんなり日本でウイスキーづくりが始まると思っていたエリーが心機一転して政春を応援し出すってことなんでしょう。
でも、私には、この政春の婚約詐欺まがいのコントに馴染めません。ドラマとしては面白い展開だとは思いますが、前回の回想で描かれた、政春の留学に至る経緯と帰国後の顛末が、あまりに狙い過ぎていて…
こんなことせずに、優子は密かに政春に思いを寄せていたのが裏切られたから爆発したって方が、全体的に馬鹿馬鹿しくて軽妙でコントに合うと思いますけどね。
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