台風18号で疑問。歯を食いしばる現場リポ映像は必要か?
この度の台風18号及び土砂災害により、被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げます
台風情報に現地リポ映像は必要か?
今朝早くからテレビ各局で、リポーターたちによる台風18号の現地情報の映像が大量に放送された。○○岬からとか△△漁港からとか、××駅前からなど日本全国の中継地点が次々と映し出された。以前から、思っていたのだが、特に今回の台風18号でのリポーターたちの必死な“暴風雨らしさ”の演出が過剰過ぎるのが気になった。
NHKと民放の台風中継は違う!
今朝は朝ドラの放送があるのか気になったので、特にNHKを観ていたから気づいたことがある。それは、NHKと民放の台風中継の違いだ。
民放各局はほぼ全局、現地リポーターがワザとらしく暴風雨の中に立って現地リポートし、次には「暴風雨が激しくなったので少し室内に入りました」と更に状況が悪化している雰囲気を演出、そしてまた屋外で飛ばされそうな映像のパターンの繰り返しばかり。
しかし、良く見ると、「体が揺れるほど」と言う割に、背後の草木はゆらゆら揺れ、岩場では鳥が羽根休めしているとか、どう見ても背後の風景はそれほどの大雨でもないのに、ワザと雨どいの下にでも移動したようなそこだけ大粒の雨状態だったり、民放の台風中継には違和感アリアリの内容が多かったように思う。
その点、NHKの台風情報は一味違った。まず、ヘルメットに雨合羽を着用したリポーターが暴風雨の中で歯を食いしばって状況説明する映像は見られなかったように思う。基本的に現場のライヴ映像にリポーターの喋りが被ると言う実況中継的ないつものスタイル。もしくは、暴風雨の中を逃げてきた一般人へのインタビュー。私はこれで十分だと思う。
もうヘルメットに雨合羽のリポーターは要らない!?
少なくとも私が観たいのは、ヘルメットに雨合羽を着用したリポーターが暴風雨の中で歯を食いしばっている映像ではない。いや、実際には観たいと言うより、自分が知っていたり興味のある場所が、今どう言う状況なのかと言うことを知りたいだけなのだ。
「危険ですから不必要に外出しないで下さい」とスタジオ解説していながら、一方で視聴者が見たくないヘルメットに雨合羽を着用したリポーターの中継。あんたの外出も不必要で無いのかと言いたくなる。
台風中継に見た目のインパクトなんていらない!
確かに、これだけ注意勧告しても台風の中に川を見に行く人やサーフィンをする人がいる。そう言う人へのメッセージと言う部分もあるかもしれないが、そう言う類の人は、そもそも台風中継なんて信用せず観ていないのだら、テレビ各局は台風情報のあり方を再考すべきだと思う。これだけ何十年に一度の災害が連発する昨今だから…
あとがき
今朝、朝ドラが放送中止になりました。個人的には中止をする必要があったのかなと思います。上に書いたように、朝ドラを観ている人はそう言う類の人たちなんですよ。
だから、緊急性を重んじるなら、放送途中でいくらでも中止して警告放送をすれば良かったのでは思うのです。だって、視聴率が20%もあるんですから。これって私が『マッサン』を観たいだけでしょうかね。
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