マッサン (第5回・10/3) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『マッサン』(公式)
第1週『鬼の目にも涙』【第5回】の感想。
結婚を認めて欲しい政春(玉山鉄二)とエリー(シャーロット)であったが、めかけなら許すと言い放つ早苗(泉ピン子)に政春が激怒、またも大げんかになる。再びウイスキーづくりへの思いを語る政春に「相撲を取らんか」と構えを取る父・政志(前田吟)。酒蔵を継いで欲しい思い、夢を追う息子への思いを体で伝える父の姿に政春は涙する。一方、早苗はエリーに息子のことを思うなら国に帰ってくれと、頭を下げて懇願するのだった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
よう解らんのは視聴者の方だ!
政春(玉山鉄二)と父・政志(前田吟)が相撲を取るシーンで、政春がこんなことと言う…
政春「自分でもよう解らんのじゃ」
よう解らんのは視聴者の方だ。唐突に「久し振りに相撲取らんか」と、懐かしそうに父子で相撲を取られても、視聴者には何の懐かしみも思いも無いから、どうしても父子の中に入って行けない。せめて、幼い頃に相撲を取った1カットのインサートでもあれば、だいぶ補完出来たろうに…
帰国前の描写が少なすぎるから感情移入できない!
やはり心配していたことが静かに起こり始めている、そんな印象だ。それは、例の第1回でいきなり国際結婚して帰国したところから物語が始まったことだ。言い換えれば、二人の過去を一切描かずスタートしたこと。その悪影響が出始めているような気がするのだ。
何せ「なぜ政春がスコットランドへスコッチウィスキーを学びに行ったのか?」が描かれていないから、相撲を取りながら父が息子を応援しても、そもそも息子の決意がどれ程のものか見当がつかない。いや、前作で鍛えた私の脳内補完力を使えば簡単に見当はつくが、それは脚本と演出がち密さに欠けているだけだと思う。
エリーの内面を語りや回想で補完した方が良い!
また、エリー(シャーロット)についても不安要素がある。エリーの政春へ強いの愛情と信頼感はよく解る。しかし、日本語はそれなりに話せても、政春以外の人たちの気持ちまで理解できるのか?と感じてしまう。
今回の豆を箸でつまむのと早苗(泉ピン子)の涙もそう。私は日本人だから、早苗の気持ちもよく解るから、前述の脳内補完で、豆の練習をするエリーの健気さと早苗の本心のギャップにドラマを感じることが出来るが、正直今日の描写ではエリーに早苗の気持ちは解かっていないと思う。
なぜなら、エリーが日本の文化を学んできたような過去の描写が無いからだ。それこそ、スコットランドで政春との夕食は日本食だったような回想でもあれば別だが、何せ今作は大胆な構成で始まったからもはや無理。ならば、感心しない方法だが、ナレーションでエリーの不安な気持ちを補強した方が良かったと思う。
あとがき
残念ながら、ボチボチ帰国前のエピソードを端折り過ぎた弊害が出てきましたね。雑とは言いませんが、丁寧とも言いにくいです。それに、物語の先もだいたい読めますしね。
ですから、ここはエリーに活躍して貰いたい訳ですが、もう少し回想やナレーションで補強して、エリーを仲間に入れないと、物語の中でエリーが孤立してしまいます。主人公は政春ですが、その夫を助けるのが妻のエリー。エリーがいての物語ですから、エリーの内面を補強した方が良いと思います。
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