花子とアン (第154回・9/25) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』(公式)
第26週『曲がり角の先に』【第154回】の感想。
なお、本作は8/26にクランクアップしたため、当記事は、ほんの僅かな編集への期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。楽しくご覧になっている方や重隅突きはウザいと思う方は読まない方が良いです。
ある日、小鳩書房の小泉(白石隼也)が社長の門倉(茂木健一郎)を連れて村岡家を訪れる。まだ日本に紹介されていない新しい物語を出版したいと言うのだ。花子(吉高由里子)は、美里(金井美樹)に無理ではないかと言われながらも、手元に残しておいた『アン・オブ・グリン・ゲイブルズ』の原稿をもう一度提示する。小泉は『アン~』をよく覚えていて、今なら可能性があると前向きだが、門倉が思いがけないことを言い出す…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
出るほうも出るほうだが、頼むほうも頼むほう!
既に本作に関しては、“専門で無い演技には基本的に言及しない”と言う当blogの掟を幾度か破っている。そして、まさか残り3話になっても掟破りをさせるとは思わなかった。出演者の思い出作りでも、脚本家の好みでも、制作陣のサプライズでも、物事には節度ってものがあると思う。
なぜこの切羽詰った回の冒頭で、首をかしげるようなタレントを登場させて、いつも以上に物語に目を行かせないようにしようとするのか、全く理解できない。視聴者もここまで馬鹿にされるのか?
社長に原稿を読ませるだけで貴重な7分を消費した!
門倉(茂木健一郎)の演技が棒過ぎて、話が頭に入って来ないのに、今度は美里(金井美樹)がアホな行動を。いくら若気の至りでも、母に仕事をくれるかもしれない社長に説教して、横目で睨んで追い返すとは呆れてものが言えない。それに、ただ未読の原稿をもう一度読ませるだけで、ゲストを呼んで7分使うか?
美里に「Go to bed!」と言えない花子に唖然!
結局、花子が女学校時代に受けた教育や躾けが「ごきげんよう」と言う言葉以外は何も身に付いておらず、養女に迎えた娘にさえ興味関心が薄く、ろくな躾けもしなかったと言うのが解ってしまった。半年も描いてきて、この目をキョロキョロさせるおばさんは、62歳になるまで何をやってたんだ?ってことになりやしないか?
躾け問題も、美里の謝罪も全部ついでで済ませた!
そして、社長たちが帰ると、躾け問題の尻拭いがすぐに始まった。上で書いたが花子が美里に興味関心が薄い以上に、私は美里と言う登場人物を知らない。急に出てきて大きくなっだけ。養女になる過程や花子の子育てがほぼ箇条書き(以下か)にしか描かれてこなかったからだ。
そんなこちらの思い入れの無い母と子の関係修復に、更に5分も要するとは、どこまで時間の無駄遣いをしようと言うのか。この残り3話で。出版パーティーまでネタ切れなのは明らかだが、それなら昨日から突然3年も経過させずに、火曜日のかよ(黒木華)が戦争孤児を迎えた直後に、6年間の花子の売り込みを描くべきだった
美里の過ちを1日で決着をつけるために?
門倉社長たちは、施錠された個人の図書館に忍び込んで夜まで原稿を読んでいたと言うのを、視聴者にすんなり受け入れろと言うのは、もう滅茶苦茶。昼間もも(土屋太鳳)に社長に謝ると宣言した美里に「いつ?どこで?」と思ったら、まさか空き巣紛いの社長に、ついでみたいに謝罪して終わり。
更に夜中に大声で「いいじゃないですか。アン・シャーリーのようで」と、ついに花子でなく美里まで『アン』と重ねる強引さ。社長の花子への褒め殺しの言葉の数々も、取って付けたような胡散臭さ。やはり、今日の15分間を茂木さんに託したNHKの編成や制作の責任は重い。
あとがき
本来は、前回社長に出会ってから今回再会するまでを、最もきちんと描くべきだったんです。やっと翻訳家として認められるようになった花子が、今度は自分が出版したいと言う作家としての情熱を魅せる絶好のチャンスなのですから。しかし、中園ミホ先生はこのチャンスも見事に逃しました。
それなら、上でも書きましたが、かよの孤児の姉妹を引き取った直後に、「あれから6年が経ちました。花子の積極的な売り込みで、ついに『ANNE OF GREEN GABLES』の出版が決まったのです」と言う語りを入れて、あとは出版パーティーにしておけば、水曜日には最終回できたんです。
そしたら、残りの3日間で『NG集』でも『柳原白蓮の生涯~炭鉱王に嫁いだ美し過ぎる歌人~【特別編】』でも放送した方が良かったと思います。今日の15分間で描いた社長と花子のやり取りこそ、しっかり描くべきでした。中園ミホ先生の脚本にもNHKにもがっかりです…
本日も、長文で駄文の記事を最後まで読んで下さり、ありがとうございました。当blogの読者の皆さま、あと2回です。最終回まで一緒にプロの仕事ってやつを見届けましょう。それと、近いうちに『10月期の秋ドラマの期待度』の記事も投稿しますので、そちらもよろしくお願いします。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
連続テレビ小説「花子とアン」完全版 Blu-ray-BOX -1
連続テレビ小説「花子とアン」完全版 Blu-ray BOX-2
連続テレビ小説「花子とアン」完全版 Blu-ray BOX-3
花子とアン メモリアルブック (NHKウイークリーステラ臨時増刊 10月31日号)
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/6093/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
なお、【Seesaaブログ】http://dmesen.seesaa.net/article/405992324.html でも、TB受付けております。
【これまでの感想】
第1週「花子と呼んでくりょう!」
1 2 3 4 5 6
第2週「エーゴってなんずら?」
7 8 9 10 11 12
第3週「初恋パルピテーション!」
13 14 15 16 17 18
第4週「嵐を呼ぶ編入生」
19 20 21 22 23 24
第5週「波乱の大文学会」
25 26 27 28 29 30
第6週「腹心の友」
31 32 33 34 35 36
第7週「さらば修和女学校」
37 38 39 40 41 42
第8週「想像のツバサ?」
43 44 45 46 中間総括 47 48
第9週「はな、お見合いする」
49 50 51 52 53 54
第10週「乙女よ、大志を抱け!」
55 56 57 58 59 60
第11週「グッバイ!はな先生」
61 62 63 64 65 66
第12週「銀座のカフェーで会いましょう」
67 68 69 70 71 72
第13週「その恋、忘れられますか?」
73 74 75 76 77 78
第14週「ゆれる思い」
79 80 81 82 83 84
第15週「最高のクリスマス」
85 86 87 88 89 90
第16週「あなたがいる限り」
91 92 93 94 95 96
第17週「腹心の友ふたたび」
97 98 99 100 101 102
第18週「涙はいつか笑顔になる」
103 104 105 106 107 108
第19週「春の贈りもの」
109 110 111 112 113 114
第20週「海にかかる虹」
115 116 117 118 119 120
第21週「ラジオのおばさん誕生」
121 122 123 124 125 126
第22週「新しい家族」
127 128 129 130 今後の展開と最終回予想 131 132
第23週「アンとの出会い」
133 134 135 136 137 138
第24週「生きている証(あかし)」
139 140 141 142 143 144
第25週「どんな朝でも美しい」
145 146 147 148 149 150
第26週「曲がり角の先に」
151 152 153
花子とアン ロケ地情報 [オープニングの農村風景/勝沼ぶどうの丘編] ※検証動画あります
勝沼の資料館にある蝋人形が「花子とアン」のヒロイン親子に似てる!?
残り14回しかないのに、未だぐだぐだな「花子とアン」ですが、(本家blogへの)今週のWeb拍手の数と皆さんのコメントで、最終回まで見届けようと決めました。
SWITCHインタビュー 達人達(たち)「美輪明宏×中園ミホ」(2014/9/15) 感想
残り7回しかないのに、未だ主人公が翻訳家らしさを殆ど魅せない「花子とアン」ですが、宣言通りに最終回まで見届けます。
- 関連記事