HERO[2014] (第11話 最終回・9/22) 感想
フジテレビ系『HERO[2014]』(公式)
第11話/最終回(30分拡大版)『前代未聞の裁判員裁判!久利生、検事生命をかけた決断・正義の為の最終決戦』の感想。。
口論相手を刺殺した南雲(加藤虎ノ介)の裁判が始まる。南雲と弁護士の松平(羽場裕一)は正当防衛で無罪を主張するが、殺人罪で起訴する久利生(木村拓哉)は過去に起きた5つの事件も南雲の犯行として追起訴すると宣言。最初の事件では大友という男が犯人として実刑判決を受け、収監後に死亡していた。検察が冤罪を認めるのかと世間は騒然。だが、真実を明らかにするため結束した城西支部は追起訴の準備を進める。そんな中、田村(杉本哲太)らは大友を起訴した元検事・国分(井上順)に会いに行く。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
裁判で、“検事の正義”に拘った点は評価できる!
「2004版」になって、“チームワークの良さ”を魅せようと必死で、一番欠落していた“検事の正義”に拘って、最終回は裁判のシーンを舞台にしたのは評価できる(と言っても劇場版の焼き直しだが)。それも、裁判員裁判で裁判員に訴える久利生(木村拓哉)の姿は、それなりに新しさもあった。裁判員裁判で裁判員に訴える久利生(木村拓哉)の姿は、それなりに新しさもあった。
伝説の名作の続編だから、ハードルは下げられない!
しかし、前回と合わせた最終回として見ると、かなり残念なところが多い。もちろん、今期の他の連ドラと比べたら面白いし、見応えもある。でも今作はあの伝説の名作とも言うべき『HERO』の続編だ。そうなると簡単にハードルを下げる訳にはいかないのだ。では、少し細かく見てみると…
特捜まで出して“検察の正義”を描くのはやり過ぎ!
メインの連続通り魔事件と検察の冤罪のくだりは、元検事・国分(井上順)を裁判に出廷させ真実を証言させると言う解り易くて『HERO』らしい話で、前回と合わせて全体は2時間スペシャル向けのプロットかなと言うレベル。
で、問題はその2時間枠向けのプロットの中に、“検察の正義”に拘り過ぎて、東京地検の特捜のくだりを突っ込み過ぎたこと。確かにこれも大きな括りで“チームワークの良さ”とも言えるが、私は無くても良かった思う。だって、直接関係のない事件の話で、引き伸ばしとブツ切れをさせているだけだから。
墓前で線香の火を吹き消す久利生の鍋島への思いって?
それとここまで登場させる必要があったのかと思うのが、今は亡き鍋島次席の存在感。確かに私も鍋島次席には思いがあるが、ドラマとして主人公たちがあそこまで語る必要があるだろうか。クレジットでサラリと済ませる程度にしておけば良かったのだ。
多分、今回の見所の一つにしたと思う、鍋島家の墓参りのシーン。どうせ入れるなら、細部まで細心の注意を払って欲しかった。千佳(北川景子)が来る直前、墓前で線香の束の火を久利生が吹き消すカット。こんな行為をする久利生の本心は、故鍋島次席をどう思っているのか?と視聴者が最も気になるところ。数秒削除するだで済んだのに…
まっさらの新作として作れば良かった…
全話を通しての感想は、本当に『HERO』らしさが見えてきたのは第6話位からと、持ち味を見せるのが遅かったのが残念。結局、前レギュラーのイメージ払拭のために、新メンバーたちで言葉遊び(台詞の掛け合いとは言い難い)が中心になり、且つ各検事と事務官のコンビを強調するがために、チーム力が描かれなかったのがその原因。
やはり、前作の印象が強烈だし、前作のレギュラーが中途半端に残っているから、見ているこちらも何となく不安。ならば、いっそのこと久利生以外は新キャラで構築しても良かったかもしれない。結局、リメイクでも続編でもなく新作として創るべきだったように思った…
あとがき
個人的には、線香の火を吹き消した時点で、急に興醒めしちゃいました。自由奔放な久利生でも、こう言いタブーは許さないってのを見たかったです。それも40歳なんだから。最後の最後で「あーあ」って感じでした。名作もつくり手によってこうなるってことですね。
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