残り7回しかないのに、未だ主人公が翻訳家らしさを殆ど魅せない「花子とアン」ですが、宣言通りに最終回まで見届けます。
この1週間も拍手やコメントをありがとうございます。
丁度先週の金曜日に『残り14回しかないのに、未だぐだぐだな「花子とアン」ですが、今週のWeb拍手の数と皆さんのコメントで、最終回まで見届けようと決めました。』と言う記事を書いて以降、多くの「こうなったら最後まで見届けます」と言う声を頂戴しました。そして、今週もこんなにたくさんのWeb拍手を頂戴しました。
残り14回しかないのに…(9/12・金) 75回
第143回(9/12・金) 50回
第144回(9/13・土) 38回
第145回(9/15・月) 27回
第146回(9/16・火) 25回
第147回(9/17・水) 38回
第148回(9/18・木) 37回
第149回(9/19・金) 15回
※2014/9/19 14:45現在
作者が是非描きたかったと言っていた、ラスト2週の1週間目はどうだったか?
先週の第24週『生きている証(あかし)』では、太平洋戦争が激化していく中での登場人物たち(ヒロインを含む)の悲喜交々が描かれた訳ですが、描写は「一方、○○では」の連続で、トントン拍子の展開とあらすじの箇条書きは健在でした。
そして、いよいよ中園ミホ先生があちこちで発言されていた「156話の中で一番見て欲しいところ」が始まった月曜日。確かに、これまでのことは無かったかのように、まるでスペシャルドラマが始まった感じの出だし。チビはなちゃん(山田望叶)も登場して、良い意味で「やっと第1週と重なった」と思ったのですが…
大きな期待は、たった1日で裏切られた!
その翌日、火曜日に期待は見事に裏切られました。僅か97秒で「赤毛のアン」が訳了してしまったのです。劇中の花子にとって、『赤毛のアン』に出会うことや翻訳の過程は、花子年表の1行に過ぎなかったと言う訳です。それも、村岡花子さんの名訳を引用しただけであっさり終わった翻訳作業。残念…
そして水曜日以降、今日の金曜日もヒロインよりも脇役の物語ばかり描かれ進んでいる状態。今週に花子がやったのは、アッと言う間の訳了だけ。これのどこが「156話の中で一番見て欲しいところ」なのか、本当にわかりません。
もはや、主人公は誰なのか?と言う状態…
『花子とアン』と言うタイトルから、実在の村岡花子さんを主人公・花子のモデルとしながら、花子と『赤毛のアン』の主人公・アンとを重ね合わせ、随所に『赤毛のアン』を彷彿とさせる場面を散りばめつつ、花子さんがどうやって“アンの世界観”を創り出すに至ったのかの一代記が見られると思っていました。
しかし、実際は『赤毛のアン』へのオマージュ的な場面は幼少時代が中心でしたし、第4週『嵐を呼ぶ編入生』からは、花子さんの腹心の友・柳原白蓮さんをモデルにした蓮子へ一気に傾倒していきました。そして、今日まで花子の教育や宗教や文化の原点のような人格形成の核心部分は描かれないまま、最終章に向かっています。
結局本作は、花子本人よりも、花子と共に激動の時代を生き抜いた人々が中心の物語になっています。敗戦の苦しみから這い上がろうとする“花子とその関係者たち”の話。だとしても、もう少し花子にスポットを当て、花子にとっての『赤毛のアン』の重要性を描いてくれないと、完全に主人公不在と同じになるのでは…
無駄を承知で、残りの7話を予想してみる!
史実をベースに残りの7話を想像してみると、花子さんの周辺での出来事は、吉平の死と紆余曲折して『赤毛のアン』が出版されることしかないんですよ(永眠されるまでなら、たくさんエピソードはありますが)。となると、月曜日に吉平の死。
火曜日は、製糸工場での苦しい日々、愛する郁弥の死、店の消失と、人生がまだ落ち着いていない“かよ”で1つ山場を作るしかないでしょう。でも、今更結婚話は強引過ぎますから、戦災孤児を引き取って母親として生きる決意でもするのではないでしょうか。黒木華さんの演技力なら、15分位はもつはずです。でもって、涙涙。
そして、水曜日は蓮さま登場。ここは1946年1月に花子さんが特別企画の子供向けラジオ番組に出演した史実をアレンジして、長男を亡くした蓮子と全国の我が子を亡くしたお母さんたちのために花子が立ち上がり、花子が(蓮子も?)ラジオへ出演して、蓮子との絶交解消で涙涙。
残る3日間は、史実に則り『赤毛のアン』の出版に至るまでの物語。史実だと美里のモデルである村岡みどりさんは、仕事で多忙な母親の代わりに女学校時代の弁当も毎朝自分で作りながらも「母が作ってくれた」と言ったり、家事を父とこなしてた人で、『赤毛のアン』と言うタイトルを花子に勧めた人ですから、木曜日は美里の母と娘の話でもう一山場あるでしょう。
金曜日は、正式タイトル決定でもう一山場。そして土曜日の最終回は、出版パーティーのシーンを中心に、震災や戦争など激動の時代を生き抜いた人々が立ち上がる様子を描くのでしょう。で、花子にとっては『赤毛のアン』がその原動力や生命力の源だったと強引に結び付けるんでしょうね。
あとがき
皆さんのコメントに支えられて、最終回まで見届けようと決めた私ですが、やはり回を重ねるごとに「なんで観てるの?」と言う自問自答が沸々と湧いてきます。ですので、今日は最終週直前の総括的な記事を書いてみました。いかがでしたか?
「文句を言いつつ、結構楽しんでいるのでは?」との声が聞こえそうですが、こうでもしないと辛いですよ。現代劇で児童文学の女性翻訳家の職業ドラマとして、波乱万丈の人生を描いた方が良かったような今の状況ですから。でも、予想したからには最終回まで見届けます。
最後に素朴な疑問。なぜ本作は花子を稚拙に描くのでしょうか?平らかに言うと、なんでバカっぽく見せるのかってこと。それも脚本上も演技上も。他人の心の痛みにも気づかず、自分はやりたい放題で、肝心なことは他力本願で待ってるだけ。そう言う女性(いや人間として)が日本中の子供たちの心を捉えた叙情的な文学をを生み出すとは思えないのです。
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