[読書]飲みものの危険度調べました (渡辺雄二/著・三才ブックス) 感想

とにかく、読みやすい、探しやすい、解りやすい!
内容は、市販の飲料製品の原材料表示を基に、食品添加物の安全性を目安にして、危険度を「不可」「可」「良」「優」の4段階に分類した本。それ以上でも以下でもないが、本書の良い所はその読み易さだ。
特に、「定番飲料」「トクホ・健康系飲料」「お茶・ミネラルウォーター」「炭酸飲料・コーヒー」「乳飲料・果汁飲料・野菜ジュース」「ノンアルコールビールとインスタントコーヒー」と6つのジャンル分けが良く出来ていているから、目的の商品を探しやすい。
また、各商品の写真が大きく、キャッチコピー的な危険度の説明を読むだけでも、大よその理解が出来るし、4段階の危険度の理由付けも、科学や化学に詳しくない人でも解り易く説明されている。普段何気なく口にしている飲料製品に、どんな物質が入っているのか知りたい時に重宝する一冊だ。
もう少し情報の裏付けがあったら良かったのに…
物足りない部分もある。それは情報の裏付けが、あともう少し欲しいと言うところ。本書は商品の裏ラベルに記載されている「原材料表示」を基に検証されているから、例えば「香料」と書かれているその中身(薬品名など)までは推測の域を出ていない。
もちろん、著者の経験や知識から「香料」や「酸味料」の例を挙げて、説明されているのだが、ここまで詳しく書かれているなら、あともう一息詳しい裏付けが欲しかった。ただ、飲料メーカーはメーカー側で食品衛生法やJAS法等に則った表示をしているのだから、それ以上の踏み込んだ調査は難しいかもしれないが…
あとがき
気軽に身近なドリンクの危険度を知りたいなら、情報量は必要十分だと思います。そして、上でも書いた通りに読みやすいのが良いですね。
いつも飲んでいるドリンクを「こっちに変えようかな?」と必ず思うはずです。それにしても、身体に良いとされる「トクホ・健康系飲料」の中に「不可」があるのは気になりました。
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