ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~ (第9話 最終回2時間SP・9/12) 感想
テレビ東京系『ラスト・ドクター~監察医アキタの検死報告~』(公式)
第9話 最終回2時間スペシャル『天才監察医がまさかの検死ミス!?弁護士の元妻と因縁の法廷対決』ラテ欄『詐欺師の遺書に疑惑のメッセージ!殺人犯は冤罪か!?控訴期限48時間!逆転判決の行方』の感想。
路上で倒れて死んでいた男性・中田を解剖した秋田(寺脇康文)は、みぞおちへの衝撃が原因で死亡したと判断。山倉(渡辺いっけい)に、現場でけんかがなかったかを聞く。中田の遺品には、妻への結婚記念日のプレゼントがあった。やがて、酔った中田ともめて軽く殴ってしまったという進藤(岡田義徳)が逮捕され、秋田は検察側の証人として出廷することに。一方、薫子(相武紗季)は柳田(伊東四朗)の紹介で福山(袴田吉彦)と見合いをする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
7つの本作の良かったこと!
まず、全10話を振り返ってみる。本作の初回2時間スペシャルはキャラも立たず薄味で終わり、その後も第4話位までは仕上りに凸凹があった。しかし、第5話から最終回を含めた後半戦の仕上りはとても良くなった。良くなった原因と言うか、私なりの7つの本作の良かったことを書いてみると…
1.秋田(寺脇康文)が監察医の範疇を超えずに、変人っぷりを描いたこと。
2.薫子(相武紗季)が前に出過ぎず、上手くバディを描いたこと。
3.関東監察医務院と警視庁中央東警察署の強力体制に無理が無かったこと。
4.事故や事件に本作らしい新鮮さを感じられたこと。
5.所謂「事件」に拘らず、監察医が興味を持つ「死因」を描いたこと。
6.レギュラーの登場人物たちの個性に温かい人間味を感じられたこと。
7.似たようなエピソードが無く、飽きさせない工夫が見られたこと。
3か月間の積み重ねが実った秀逸な最終回だった!
以上の5つが、3か月積み重なって最終回を迎えた。最終回の感想から。一言で表現するなら、「つくり手の努力が実った秀逸な最終回」というところだろうか。最終回は2つの事件を組み合わせて、正に2時間ドラマのような構成と展開で、ややエピソードは詰め込み気味なくらい。
しかし、3か月で培ったキャラクターが生き生きとドラマの中で自然と動き出すのは、普通の2時間ドラマとは全く違う感覚。例えば、Season1が終わってから暫く経ってスペシャルドラマを放送することは度々あるが、とかくそう言う場合は視聴者側のキャラへの思いや情報は薄れるし、設定なども変わってくる。
でも、今回の最終回は、これまでの集大成的な位置付けとしてきちんと作られたのが良かった。だから「つくり手の努力が実った秀逸な最終回」だと言えると思う。
あとがき
本作の成功の一番の原因は、「秋田晋也」と言う個性的なキャラクターを創り上げたことだと思います。当初は空回りしましたが、むしろ主人公の周囲の人物たちと私たち視聴者が、「秋田晋也」に慣れていくことで、秋田が自由自在に動き出し、薫子たちも引きずられて自然に動き出したのが、ドラマ全体につくりもの臭さを漂わせず、自然で温かな雰囲気を醸し出したと思います。
是非とも、続編を期待したいです。こう言うしっかりしたドラマづくりのできるキャストやスタッフは貴重だと思います。今回は秋田の別れた妻が登場したので、続編ではまた秋田の素性を明かすような身内の登場も期待したいところです。
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