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花子とアン (第143回・9/12) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』公式
第24週『生きている証(あかし)』【第143回】の感想。

なお、本作は8/26にクランクアップしたため、当記事は、ほんの僅かな編集への期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。楽しくご覧になっている方や重隅突きはウザいと思う方は読まない方が良いです。


防空ごうから出てきた花子(吉高由里子)ともも(土屋太鳳)は、帰って来た英治(鈴木亮平)や旭(金井勇太)と互いの無事を喜び合う。いつ死んでもおかしくないということを痛感した花子は、その夜英治に、もし明日までの命だったとしたら何をするかと尋ねる。英治の答えに感じ入り、自分なら何をするだろうと考えた花子は、スコット(ハンナ・グレース)から託された『アン・オブ・グリン・ゲイブルズ』の原書を手にとる…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

こう見て欲しいのだろうが、描写が雑過ぎる!

先程の『残り14回しかないのに、未だぐだぐだな「花子とアン」ですが、今週のWeb拍手の数と皆さんのコメントで、最終回まで見届けようと決めました。』を投稿したから、「よーし今日は心機一転して観るぞ」と身構えて迎えたオープニング直後のこのシーン。

東京の空襲も更に激化し、戦争の恐ろしさを身をもって知った花子(吉高由里子)が、「今の私には命より大切なもの」『アン・オブ・グリン・ゲイブルズ』の原書と認め、「今これが私のすべきことなのだ」翻訳家としての使命感みたいなものを強く自覚した…

これは、本作にとってかなり重要なシーンだ。しかし、残念ながらこの解釈は私の“想像の翼”を最大限に広げて、好意的に解釈しただけだ。あの僅か2分程度の夫婦の台詞のやり取りと語りだけの拙い描写では、そう思うしかないのだ。こう言う描写の雑さが、今日の箇条書き度を加速させる…

“何でも花子の周りに集まってくる”お手軽脚本!

今日の美里(三木理紗子)のくだりも美里自身にとっては運命を変えるような重要なシーンのはずだ。何せ甲府からお母さんに会いたさ一心でたった一人で東京へ帰って来たのに、勝手に帰ってきたことを花子に叱られ、そのついでに、自分が里子だと知らされるんだから、たまったもんじゃない。

しかし、ここも描写の雑さで箇条書きと疑問だらけ。まず、なぜ美里は6歳の直子(志村美空)を残して来たのかとか、おじいたちに相談する余裕は無かったのかとか、戦時中の汽車に少女一人で乗って来たのかとか…

結局、いつもの“ヒロインの周りにいろんなものが集まってくる”お手軽脚本のために、まず、美里が身勝手で冷たい人間(子供)に見えてしまったし、英治(鈴木亮平)の「僕らは家族だ」のあとの両親の美里へのフォローが描かれないから、もも(土屋太鳳)のビンタも「大切なお話」も、情報提供的な箇条書きで終わり。

そして、視聴者への刷り込み用の翻訳シーンのインサート…

兄妹の複雑な感情を描く絶好のチャンスも逃す…

雪乃(壇蜜)と吉太郎(賀来賢人)登場のタイミングも唐突だし、内容もトントン拍子に進んだ。婦人会の連中がドカドカ他人の家に入り、誰でも見つけそうな原書と事典には目もくれず、兄やんはまるで塀の外でスタンバイしてたように仲裁に入って本を燃やすそぶり。

それに抵抗する花子は、「今の私には命より大切なもの」を守っているとは思えないただの駄々っ子。本当はここで、お姉やんに対する兄やんとかよ(黒木華)の兄妹の複雑な感情を表現すべき絶好のチャンスだったのに、二人はさっさと退室しちゃう。そしてまた視聴者への刷り込み用の翻訳シーンで補強。

昨日、我が子を思う花子を描くラストチャンスを逃したばかりなのに…

あとがき

こんなこと言いたくないですが、今週の花子の病気や美里のこと、ましてや蓮子の家族のことなんてどうでも良いと思います。今、描くべきは、益々空襲が激しくなるなかで原書をどう隠し守り通すのか、そして翻訳を最後までやり抜くのかではないですか。

どうせ明日は絶交状態の花子と蓮子を純平が行ったり来たりで描いて終わりでしょう。あと2週間。このままだと、私が本作に最も期待をしていた、花子が英語の原文をどう日本語に翻訳し、“アンの世界観”を子どもたちに伝えようとするのかは、もしかして殆ど描かれないまま、箇条書きで出版を祝う会までこぎつけて終わるのでしょうかね。

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【これまでの感想】
第1週「花子と呼んでくりょう!」
1 2 3 4 5 6
第2週「エーゴってなんずら?」
7 8 9 10 11 12
第3週「初恋パルピテーション!」
13 14 15 16 17 18
第4週「嵐を呼ぶ編入生」
19 20 21 22 23 24
第5週「波乱の大文学会」
25 26 27 28 29 30
第6週「腹心の友」
31 32 33 34 35 36
第7週「さらば修和女学校」
37 38 39 40 41 42
第8週「想像のツバサ?」
43 44 45 46 中間総括 47 48
第9週「はな、お見合いする」
49 50 51 52 53 54
第10週「乙女よ、大志を抱け!」
55 56 57 58 59 60
第11週「グッバイ!はな先生」
61 62 63 64 65 66
第12週「銀座のカフェーで会いましょう」
67 68 69 70 71 72
第13週「その恋、忘れられますか?」
73 74 75 76 77 78
第14週「ゆれる思い」
79 80 81 82 83 84
第15週「最高のクリスマス」
85 86 87 88 89 90
第16週「あなたがいる限り」
91 92 93 94 95 96
第17週「腹心の友ふたたび」
97 98 99 100 101 102
第18週「涙はいつか笑顔になる」
103 104 105 106 107 108
第19週「春の贈りもの」
109 110 111 112 113 114
第20週「海にかかる虹」
115 116 117 118 119 120
第21週「ラジオのおばさん誕生」
121 122 123 124 125 126
第22週「新しい家族」
127 128 129 130 今後の展開と最終回予想 131 132
第23週「アンとの出会い」
133 134 135 136 137 138
第24週「生きている証(あかし)」
139 140 141 142

花子とアン ロケ地情報 [オープニングの農村風景/勝沼ぶどうの丘編] ※検証動画あります
勝沼の資料館にある蝋人形が「花子とアン」のヒロイン親子に似てる!?

残り14回しかないのに、未だぐだぐだな「花子とアン」ですが、(本家blogへの)今週のWeb拍手の数と皆さんのコメントで、最終回まで見届けようと決めました。

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連続テレビ小説「花子とアン」 第143回(9月12日) 空襲後、無事を確かめ合って一安心の花子(吉高由里子)と英治(鈴木亮平)。 −◆− 夜、花子が寝床で養生していると英治がやって来ました。 なにやら思いにふけっていた花子が「ねえ英治さん。もし明日死んでしまうとしたら英治さんは何をする?」 英治「どうしたんだよ急に。」 花子「今日防空壕の中で爆弾が落ちる音を聞いてい...

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内容 ついに、東京にも空襲があり、花子(吉高由里子)は戦争を実感する。 そして自分のすべきことを考えた花子は、スコット先生の本を。。。。 敬称略 ほんとは、“そう言うコト”ではないのだが。。。。 今作は、あり得ないほどの描写不足が特徴。 見ていると。 ...

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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