花子とアン (第141回・9/10) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』(公式)
第24週『生きている証(あかし)』【第141回】の感想。
なお、本作は8/26にクランクアップしたため、当記事は、ほんの僅かな編集への期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。楽しくご覧になっている方や重隅突きはウザいと思う方は読まない方が良いです。
シンガポールから帰国し、花子(吉高由里子)を訪れた醍醐(高梨臨)は以前の明るさを失っており、戦争はむごいものだと言ったきり黙りこんでしまう。聡文堂の休業を報告に来た梶原(藤本隆宏)から、醍醐が帰国する船上で米国の魚雷攻撃に遭い、恐ろしい体験をしたという話を聞いた花子は、初めて戦争の悲惨さを身近に感じるのだった。そんなある日、吉平(伊原剛志)が村岡家を訪れる。花子たちに疎開を勧めに来たのだ…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
戦争の悲惨さを玄関先で訴えさせられる醍醐の無念さ…
正直、醍醐(高梨臨)の話すら本筋には必要ないと思うが、部屋に閉じこもって誰にも会わない醍醐に、外出させてまで作者が書きたいのだからしょうがない。
と思ったら、ナント玄関先で終了。醍醐にしてはかなりマジで戦争の悲惨さを花子(吉高由里子)に訴えたが、訪問販売並みに門前(内か)で、ごきげんようさようなら状態。さぞ醍醐も無念だったろうに…
花子が鈍感って設定はダメだろ!
醍醐は玄関先で追い返した花子だが、仕事をくれていた梶原(藤本隆宏)はきちんと客間?に通すが、どうせ休業だろうってことでお紅茶からおさ湯へメニュー変更。もちろん手作りクッキーも無し。この辺はしっかり者の花子ってことで良いのか?それとも家事だけでなく接客も全部英治(鈴木亮平)任せってこと?
そして、何故か花子が梶原から醍醐の憔悴している理由を聞き出すと言う不可思議な展開。それもメインタイトルを挟んで数日経過って。何のために醍醐は来たのか全くわからん。それに、梶原も「日本に帰って来たそうだね」と言わないとおかしくないか?
そして何より、梶原が醍醐の家族から聞いただけで、あれだけの情報を引き出しているのに、実際に玄関先だが直接話した当人は何も感じずって。あのおしゃべりな醍醐が話さず帰るはずがない。となれば、おいおい、花子が鈍感って設定はダメだろう?日常でも“想像の翼”を使わせなきゃ。もしかして作家も鈍感か???
この夜のカフェーは違和感だらけ…
今度は、吉平(伊原剛志)がワイン片手にぶらり旅気分で村岡家にやってきた。何故かよ(黒木華)のカフェーに営業可能な食料があるのかも、いつも客でそれも若い兵隊たちで賑わってるのも、良く解らない。一体メニューは何なの?
それにおとうを夜遅くカフェーに連れて来るのは良しとしても、幼い子どもたちは誰が面倒を見てるんだって話。まさか旭(金井勇太)一人で面倒見てるの?そんな夜中では無いようだから、吉平かかよも誰か旭を読んでも良いような。
その内に、二人は「甲府へ来い」「行かない」のやりとりを始めたと思ったら、、いきなり甲府に着いてるし。あー忙しいったっらありゃしない。
戦前のエピソードも無しに、戦時下の話をされても困る!
語り「この二人の関係は戦時下でもちっとも変わりませんねえ」
と言う美輪さんのお言葉だが、これまでに喧嘩するのも仲の良い証拠的な描写も、常に敵対している描写も無かったと思う。
もちろん甚之介(カンニング竹山)が、ふじ(室井滋)を慕いつつも吉平の存在価値をきちんと認めており、一方の吉平は金に困ると泣きついただけの印象しかない。なぜ、こんな語りを書くのだろう?
あとがき
まず、吉平が葡萄酒の軍への供出を拒むくだりがありましたが、当時の葡萄酒を置いておくと沈殿する酒石酸加里ソーダ(酒石)の結晶が、潜水艦のソナー(探知機)の聴音材に使われ、太平洋戦争では勝沼の葡萄農家が大変困ったことの引用です。勝沼のシャトー・メルシャン内のワイン資料館にその展示があります。
それにしても、今日も『赤毛のアン』の“ア”の字も登場しませんでした。当然、翻訳の“ほ”の字もありませんでした。で、今日甲府に行ったってことは、明日は甲府編ですよね。となると“ア”と“ほ”が登場するのは早くて金曜日。おっと、べつに“あ”と“ほ”で誰かが“アホ”って言ってる訳ではありませんので…
【動画】勝沼ワイナリー見学ツアー「シャトー・メルシャンを識(し)る」【FHD】
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村岡花子童話集 たんぽぽの目
村岡花子エッセイ集 想像の翼にのって
花子とアンへの道: 本が好き、仕事が好き、ひとが好き
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【これまでの感想】
第1週「花子と呼んでくりょう!」
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第2週「エーゴってなんずら?」
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第3週「初恋パルピテーション!」
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第4週「嵐を呼ぶ編入生」
19 20 21 22 23 24
第5週「波乱の大文学会」
25 26 27 28 29 30
第6週「腹心の友」
31 32 33 34 35 36
第7週「さらば修和女学校」
37 38 39 40 41 42
第8週「想像のツバサ?」
43 44 45 46 中間総括 47 48
第9週「はな、お見合いする」
49 50 51 52 53 54
第10週「乙女よ、大志を抱け!」
55 56 57 58 59 60
第11週「グッバイ!はな先生」
61 62 63 64 65 66
第12週「銀座のカフェーで会いましょう」
67 68 69 70 71 72
第13週「その恋、忘れられますか?」
73 74 75 76 77 78
第14週「ゆれる思い」
79 80 81 82 83 84
第15週「最高のクリスマス」
85 86 87 88 89 90
第16週「あなたがいる限り」
91 92 93 94 95 96
第17週「腹心の友ふたたび」
97 98 99 100 101 102
第18週「涙はいつか笑顔になる」
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第19週「春の贈りもの」
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第20週「海にかかる虹」
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第21週「ラジオのおばさん誕生」
121 122 123 124 125 126
第22週「新しい家族」
127 128 129 130 今後の展開と最終回予想 131 132
第23週「アンとの出会い」
133 134 135 136 137 138
第24週「生きている証(あかし)」
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花子とアン ロケ地情報 [オープニングの農村風景/勝沼ぶどうの丘編] ※検証動画あります
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