HERO[2014] (第9話・9/8) 感想
フジテレビ系『HERO[2014]』(公式)
第9話『許されざる嘘!熾烈なチーム戦』の感想。
同級生に暴行を加えて死亡させた被疑者の大学生4人の取り調べを、城西支部が行うことになった。久利生(木村拓哉)ら一同はチームプレーでそれぞれ担当の被疑者を取り調べるが、フットサル仲間だという4人も致命傷を与えたのが誰か分からないと口を揃えて供述するばかり。もう一押しの材料を探すため、久利生と千佳(北川景子)は捜査に出掛ける。そんな中、井戸(正名僕蔵)がフットサル仲間というのがうそだと見抜き…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
痛快なチームワークを魅せた第9話!
前々回までの“事件に関係ない内輪話”だらけの物語から、前回の“全員で一つの事件を解決”すると言うスタイルを更に強調したような今回の第9話。流石にこれだけ“全員で”を強調されると、登場人物全員が動くから物語は面白くなるのは当然。痛快なチームワークを魅せてくれたと言って良いと思う。
“全員で”を意識し過ぎでのやっちまった感!
ただ、気になったことが三つある。そのすべてに共通するのは、上の章ではチームワークに繋がった“全員で”を意識し過ぎたことだ!何事もやり過ぎは逆効果や本末転倒になるのは良くあること。残念ながら今回もその弊害が露呈した。
事件に関係ない内輪話がまた増えた!
先ず一つ目は、“全員で”を強調するあまり、また“事件に関係ない内輪話”のコントが多かったこと。冒頭の千佳(北川景子)の通販詐欺事件のくだりを、井戸(正名僕蔵)のフットサルのネタのように事件に絡められたら…と思う。
不思議な事件になってしまった!
もう一つは、事件そのものも“全員で”を強調するあまり、不思議な事件を創り出してしまったこと。特に残念だったのは5人の大学生を牛耳る椎名と言う男の悪役としてのキャラの中途半端さだ。もっと犯罪は凶悪で組織もトリックも強敵だったら面白かったと思う。
中途半端だから、なぜ大学生5人は困っていたなら家族にでも警察にでも言えば殺人事件が起こる前に椎名は逮捕されていたろうし、男子大学生ならトイレで5対1で椎名を痛めつける事も出来たろうし、何よりも椎名が実行犯なんだからさっさと自供しろよって話。悪役・椎名の中途半端な設定、何とか工夫出来なかったのか?。
人が亡くなっている事件の捜査でふざけ過ぎ!
三つ目の気になったのは、殺人事件の捜査で、いくらドラマでも検事たちがふざけすぎってこと。これも“全員で”を強調するあまりの結果だ。確かに『HERO[2014]』らしいメッセンジャーツールを使用しての今時の演出などは工夫されていた。検事たちの個性も出せたし、映像的な面白さもあった。
しかし、これは男子大学生が一人死んでいる事件の捜査なのだ。脚本と演出的には面白さ重視は解らなくもないが、笑いを交えながら“検事の正義”をしっかり魅せるのが『HERO』の醍醐味。その精神は何処へ行ったのだろう?
あとがき
前回に続いて、今シリーズでは面白い部類だと思います。楽しく描こうと言う脚本や演出の意図も悪くないです。木村さんの喋り方も無理に語尾を伸ばすのが減ったような気もしますし。ただ、もう少し重厚感と後味の良さが欲しかったです。
次回第10話は、2014年9月15日(月)21時00分~22時09分の15分拡大版です。
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