おやじの背中 (第9話・9/7) 感想

TBSテレビ系『おやじの背中』公式
第9話『父さん、母になる!?』(脚本:井上由美子氏/ 演出:清弘誠氏)の感想。


大学生の達也(神木隆之介)の父親・勝(内野聖陽)は大手ゼネコンで数々の大プロジェクトを手掛けてきたエリート。家庭を顧みず仕事一筋の勝に反発してきた達也だが、就職活動に行き詰まり、わらにもすがる思いで勝の会社を訪ねてみる。しかし勝は会社を辞めていた。家事や育児を理由に昇進話を辞退したばかりの妻・絵美(夏川結衣)は、勝の退職にショックを受ける。話を聞いた勝が、家事全般を自分が引き受けると言い出す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

本作を観ての“3つの印象”

「うーん、普通過ぎる…」これが第一印象だ。「詰め込んだ割に、こざっぱりまとめたな」これが第二印象。そして、第三印象は「“おやじの背中”に間違いない」。こんな感じが第9話の感想。では、一つずつ説明してみる。

うーん、普通過ぎる…

父を尊敬している就活中の長男は、そんな父がある日突然退職して専業主夫になったことで困惑する。一方、妻は会社で昇進し夫の代わりに経済的に家を支える立場になるが、社内でのプレッシャーに潰され気味。次男のとある事件で父の専業主婦力は一気にパワーアップ。それにより妻も子どもたちも力を貰い、その家族に父も力を貰い、幸せに暮らしましたとさ。

普通。もうこれ以外に言いようがないのだが。捻りや工夫が足りないとかそう言うものではない。つまらない訳でもない。敢えて言うなら、新鮮味がない。いや、正しくは『おやじの背中』の一話としては新鮮だが、脚本も演出も配役も演技も、全てにおいて家族のドラマとして新鮮味がないし、物足りない。

詰め込んだ割に、こざっぱりまとめたな

「父と長男」「父と次男」「父と母」「夫と妻」「専業主夫と外で働く妻」「専業主婦とご近所付き合い」「退職と就活」「仕事へのプライド、父への尊敬」「仕事とは?」「家事とは?」「夫婦とは?」「家族とは?」「生きていくとは?」「人生とは?」など、まあよくぞここまで詰め込んだものだ。

ただ、話がどこにでもあるような“普通”の物語だし、詰め込んだ大きなテーマも生きていれば誰でも感じたり忘れたりする“普通”のこと。だから、ドラマ全体に詰め込み感や圧迫感はなく、素直に劇中の新城家の住人たちの誰かに感情できる仕組みになっているのは巧い。この“こざっぱり感”の創出は脚本家と演出家の技量がモロに出たと思う。

“おやじの背中”に間違いない

本作は『おやじの背中』と言う10本のオムニバス形式のドラマだ。従って、父が登場さえすれば良いと言うものではない。個々に描きたいテーマはあろうが、そのベースに『おやじの背中』が無ければならない。

その点で、本作は「おやじ」と言う一つの言葉に、「息子たちにとっての父親像」と「母親から見た子どもとの関係上の父親像」と言う、二つの解釈を乗せることで、しっかりメインテーマをクリアしたと思う。これまでの数話がこの部分で曖昧な作品が多かったから、これも良かったと言えると思う。

あとがき

一般的には、配役を含めて好みが分かれる仕上がりだったと思います。でも、オムニバスドラマの一本としては良かったと思います。ただ、私個人としては、良かったけど、あとに何も残らないなぁと言う感じでした。


     

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【これまでの感想】
第1話「圭さんと瞳子さん」
第2話「ウエディング・マッチ」
第3話「なごり雪」
第4話「母の秘密」
第5話「ドブコ」
第6話「父の再婚、娘の離婚」
第7話「よろしくな。息子」
第8話「駄菓子」
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公式サイト 脚本:井上由美子/演出:清弘誠/プロデューサー:八木康夫出演:内野聖

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