HERO[2014] (第8話・9/1) 感想
フジテレビ系『HERO[2014]』(公式)
第8話『久利生危機!身代わり出頭の闇』の感想。
暴力団同士の抗争で人を殺したとして出頭した川藤組組員・権藤が送検されてくる。おびえる一同に担当を押し付けられた久利生(木村拓哉)は、川藤組の顧問弁護士・小此木から速やかに起訴するよう迫られる。宇野(濱田岳)は、司法修習生時代の先生である小此木との思わぬ再会に戸惑う。そんな中、久利生はすらすらと供述する権藤の様子から、彼が誰かの身代わりで出頭したと察し、それを立証すべく千佳(北川景子)と奔走する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
つくり手が重要度の低い話で穴埋めしていたのを自供!?
今回、過去7話よりも一段と『前作』の雰囲気を醸し出してきた回だったと思うには、二つの理由がる。一つ目は、小此木(鶴見辰吾)が宇野(濱田岳)は、司法修習生時代の教官だったと言う情報を末次(小日向文世)が久利生(木村拓哉)に電話するシーン。
末 次「この情報は、重要度では何点ですか?」
久利生「うーん、3点」
末 次「えっ!10点満点の3点?」
久利生「いや、100点満点で」
当blogでも都度書いてきた“久利生の事件のくだりの合間を、それと無関係な単なる内輪話で時間を埋めるのを止めて欲しい”と言うことが、この台詞のやり取りでつくり手たちが確信犯でやっていたと言うことを自ら自供したことだ。
これは、リメイクで無い新たな『HERO[2014]』を期待した視聴者たちが、勝利した瞬間だ。そしてこのシークエンスは、久利生と末次も「何だよ、もー」で締め括られる。それをずっと言っていた私にとっては、こっちこそ「何だよ、もー」である。
物語に必要な内輪話なら、大いに大歓迎だ!
二つ目は、メンバー全員の仮装大会。番組前半にあったどうでも良い内輪話と違い、この悪ふざけはきちんと久利生の事件と無関係でない点だ。川藤組からの襲撃をかわすための変装と言う必然性の上で、各キャラクターを活かした仮装をしているから、自然に大爆笑できた。
僅か3分間にも満たないこのシークエンスだが、前作らしい面白さを感じた瞬間だった。こう言う必然性ある内輪話なら大いに歓迎したいし、むしろなぜ解っていてこれまでやってこなかったのかと言う疑問も湧いてくる。残りの数話もこの調子で笑わせて欲しいと思う。
ラスト3分、屋台のラーメン屋のシーンは秀逸だった!
そして今回は最後の約3分間でも本作らしさを魅せてくれた。このまま真犯人を逮捕せずに呑気に夜中のラーメンで終わるのかと思わせて、テーマ曲とエンドクレジットでスタートした屋台のラーメン屋のシーンは見事だった。
まず、今回は出番が無かった「田中要次」の名が流れてオヤッと思わせておいて、突然に前段で久利生の正義感に絆された刑事の関(マキタスポーツ)が登場し、検察と警察の連携で真犯人の検挙が近いこと告げ、今夜はここまでかと思わせつつ、「あるよ」の台詞でマスター登場。
正に、登場人物たち全員で正義を貫いたと言った感じのエンディング。今回のみならず、基本的に話は良く出来てるし、登場人物たちも魅力的、俳優陣も豪華で個性的なのだから、“重要度3点”のくだりは不要と言うことだと思う。“必要度・必然性度80点以上”で攻めてこそ、『HERO』は面白いと思う。
あとがき
今シリーズになって、初めて爆笑したように思います。必然性があれば、どんなくだらないやり取りも楽しいのです。この調子で最終回まで突っ走っていって欲しいです。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
HERO 特別限定版(3枚組) [DVD]
「HERO」TVシリーズ オリジナル・サウンドトラック
映画 HERO スタンダード・エディション [DVD]
孤独のグルメ Blu-ray BOX
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/6006/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
なお、【Seesaaブログ】http://dmesen.seesaa.net/article/404733294.html でも、TB受付けております。 【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話
- 関連記事
-
- 東京スカーレット~警視庁NS係~ (第8話・9/2) 感想 (2014/09/03)
- 花子とアン (第134回・9/2) 感想 (2014/09/02)
- HERO[2014] (第8話・9/1) 感想 (2014/09/02)
- ペテロの葬列 (第9話・9/1) 感想 (2014/09/02)
- 花子とアン (第133回・9/1) 感想 (2014/09/01)