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花子とアン (第133回・9/1) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』公式
第23週『アンとの出会い』【第133回】の感想。
なお、本作は8/26にクランクアップしたため、当記事は、ほんの僅かな編集への期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。楽しくご覧になっている方や重隅突きはウザいと思う方は読まない方が良いです。


宇田川(山田真歩)から従軍作家として戦地へ行くという報告を聞き、驚く花子(吉高由里子)と蓮子(仲間由紀恵)。触発された醍醐(高梨臨)は自分もいつか従軍記者として戦地へ赴きたいと言い出し、長谷部(藤真利子)に歓迎される。そんな一同の様子に花子は戸惑いを隠せず、蓮子は花子に「この人たちについて行けない」と告げてその場を去る。そんなある日、ブラックバーン(トーディ・クラーク)が村岡家を訪れる…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

生き生きと時代を生きている花子を描くべき!

花子(吉高由里子)が長谷部汀(藤真利子)に戦争への考えを聞くシーンで、その直前では戸惑いを隠せずで、いざ自身が答える時には「子どもたちの夢」に話をはぐらかして尻切れのまま。

ドラマだから史実と創作を交ぜるのは当然だし、朝ドラで児童文学翻訳者が戦争賛成とせざるを得ないのもわかる。しかし、こう言う中途半端な描写が本作のいけないところ。

中途半端の積み重ねが、主人公への不信感を生み共感できないキャラに育ててしまった訳だし、ストーリーも流れより継ぎはぎだらけのチグハグさしか感じない。なのに、相変わらず、「子どもたちの夢」「働く女性たち」「お国のための戦争」と大風呂敷を広げてしまう。

そんな一般論的なお題目はさっさと語りで処理して、戦争に賛成だろうが反対だろうが、生き生きと時代を生きている花子を描くべき。それが撮影されていないとしたら、今後期待できることはない…

一見くだらない無意味なシーンでも花子を描け!

作家仲間に叱られてしょぼんとしている花子に英治(鈴木亮平)が「悩まないで」と言うが、これも上と同じ。花子は作家なのだから本当は戦争をどう思うかなんて死ぬほど悩むべきこと。結論は出なくてもだ。しかも、美里(三木理紗子)まで交えて呑気にダンス。

しかし、その後のブラックバーン校長らとのシーンもそうだが、こう言う戦時下で花子と言う人物が何を考えどう行動するのかを描くべきなのだ。例え一見くだらない無意味なシーンであっても、主人公の生き様を描くことがドラマであり、花子の生き様こそが『花子とアン』なのだから。

今の花子が「赤毛のアン」に出会って大丈夫か?

誠に要らぬ不安だが、今の花子が「赤毛のアン」に出会って大丈夫か?と心配になってしまう。花子お得意の“想像の翼”だって、これまでの描写では小学生レベルだ。お嫁さんの姿を想像したり、海水浴に行ったつもりになる程度。

本当なら、外国に行ったこともテレビも無い時代に、英語を必死に勉強し、日本を飛び出し、時を超え、地球をも飛び出すくらいの巨大な“想像の翼”で、海外の児童文学を日本語に翻訳したのだと思う。だから、原作者の、そして村岡花子さんの創り出した世界観が多くの日本の子どもたちに伝わったのだと…

しかし、今の劇中の花子の翻訳シーンを見ても、辞書片手に手本か何かを書き写しているようにしか見えないし思えない。だから、こんな花子が『赤毛のアン』に出会って大丈夫か?と思うのだ。

あとがき

今日の見所は、英語が堪能な鈴木亮平さんがカタコトの英語を話し、吉高由里子さんがネイティブ並ってことで…と言う演出のシュールさ。以前、村岡花子さんが右利きで吉高さんが左利きなんて話題がありましたが、英語の台詞に比べたら小さな話ですよ。

撮影が始まる前に、このドラマが英語がペラペラな知的な主人公ってのは、キャスティングの条件に無かったんですかね。やっと花子が『赤毛のアン』に出会う週になって、一層違和感を覚えます…

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アンのゆりかご―村岡花子の生涯 (新潮文庫)
村岡花子童話集 たんぽぽの目
村岡花子エッセイ集 想像の翼にのって
花子とアンへの道: 本が好き、仕事が好き、ひとが好き


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【これまでの感想】
第1週「花子と呼んでくりょう!」
1 2 3 4 5 6
第2週「エーゴってなんずら?」
7 8 9 10 11 12
第3週「初恋パルピテーション!」
13 14 15 16 17 18
第4週「嵐を呼ぶ編入生」
19 20 21 22 23 24
第5週「波乱の大文学会」
25 26 27 28 29 30
第6週「腹心の友」
31 32 33 34 35 36
第7週「さらば修和女学校」
37 38 39 40 41 42
第8週「想像のツバサ?」
43 44 45 46 中間総括 47 48
第9週「はな、お見合いする」
49 50 51 52 53 54
第10週「乙女よ、大志を抱け!」
55 56 57 58 59 60
第11週「グッバイ!はな先生」
61 62 63 64 65 66
第12週「銀座のカフェーで会いましょう」
67 68 69 70 71 72
第13週「その恋、忘れられますか?」
73 74 75 76 77 78
第14週「ゆれる思い」
79 80 81 82 83 84
第15週「最高のクリスマス」
85 86 87 88 89 90
第16週「あなたがいる限り」
91 92 93 94 95 96
第17週「腹心の友ふたたび」
97 98 99 100 101 102
第18週「涙はいつか笑顔になる」
103 104 105 106 107 108
第19週「春の贈りもの」
109 110 111 112 113 114
第20週「海にかかる虹」
115 116 117 118 119 120
第21週「ラジオのおばさん誕生」
121 122 123 124 125 126
第22週「新しい家族」
127 128 129 130 今後の展開と最終回予想 131 132
第23週「アンとの出会い」

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内容 従軍記者として戦地に行くと言う宇田川(山田真歩)に 花子(吉高由里子)たちは、驚くばかり。 すると醍醐(高梨臨)も。。。。 敬称略 女性?子供?戦争? 今作が描写している主人公にとって大きすぎるテーマであるにもかかわらず。 そういうところには、妙...

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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