花子とアン (第131回・8/29) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』(公式)
第22週『新しい家族』【第131回】の感想。
なお、本作は8/26にクランクアップしたため、当記事は、ほんの僅かな編集への期待と愚痴と重箱の隅突きなっております。楽しくご覧になっている方や重隅突きはウザいと思う方は読まない方が良いです。
愛犬のテルは戦地からきっと帰って来る、と美里(岩崎未来)にうそをついてしまった花子(吉高由里子)。その言葉を信じて毎日今か今かとテルの帰りを待つ娘の姿に、花子は胸を痛める。テルはいま何をしているだろうと美里に聞かれるたびに、想像の翼を広げてテルの活躍ぶりを話していた花子は、英治(鈴木亮平)とともに、何か美里を元気づける方法はないかと考えていた。そんなある日、吉太郎(賀来賢人)が村岡家を訪れる…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
ついにヒロインが回想シーンの犬のテルに食われた!
完全に主人公が、軍用犬テルになっていたような今日の15分。それにしても、花子(吉高由里子)は幾度「テル」と口にしていたろうか?亡き息子「歩」よりも、養女「美里」とよりも連呼しているような印象。まあ、テルが主人公のようなエピソードだからしょうがないのだが、こう言うエピソードの描き方こそ要注意だったのに…
花子と歩の親子関係の描写も中途半端に終わった…
と言うのも、亡き長男とのやり取りも、歩自身が急に5歳で登場したような感じで存在感も薄く、ラジオ好きと言うキャラも取って付けたようになってしまった訳で、結果的に、花子と歩の親子関係は「歩の死」以外はほぼ描かれなかったと言って良いと思う。
花子と美里の親子関係の描写も中途半端真っ最中…
更に、、今回の養女・美里も放送上は急に養女になって、突然に英治(鈴木亮平)が犬が連れて行かれて…と、今の所、花子と美里の生活は殆ど描かれていない。描かれているのはテルが軍用犬に連れて行かれてからだ。周囲の人間たちも美里が可哀想なのかテルが可哀想なのか中途半端な描写だし…
なぜか花子の“テルへの愛”だけ濃厚描写に違和感…
そして、ついにラジオで花子の“テル愛”が炸裂。史実では「とっさに口に出てしまった」だったと思うが、今日の表現では「美里のために思い余って」と言う雰囲気を漂わせていた。これでは、更に花子は公共の電波を公私混同するな!みたい無意味なツッコミが始まってしまう。
こう言う描き方では、花子の考え方や家族との関わり方なども全く見えて来ないのに、なぜ史実を捻じ曲げて花子の本心をどんどん見えないくしていくのか全く理解できない…
テルを通して美里への母・花子の気持ちを描くべきだった…
今さら言ってもしょうがないが、本来なら美里のテルへの気持ちを、花子が母親としてどう受け止め処理するのかを描くことで、花子の子育てや教育や文化について魅せるべきだったと思う。
なのに、花子の“テル愛”ばかり描いているようにしか見えないのは、子役の涙と子犬を出しとけば大丈夫と言う脚本と演出のあざとい手法。こう言うのがあと一ケ月続くのだろう…
あとがき
昨日からの「飼い犬テルが軍用犬として徴用される」くだりですが、当の村岡花子さんは「ついとっさに」言ってしまっただけだし、特に放送局などから注意も受けないのですよ。なのに、最後の語りを聞く限り、明日の放送で厳しく注意されますよね。これで今週は一区切りってことなんでしょう。
もうここまでくれば中園ミホ先生が書くことは大体予想がつきますよ。来週中にブラックバーン校長が再登場しカナダに帰国する記念に花子に『Anne of Green Gables』の原書を渡す。そして週の後半までスコット先生も加わり、女学校時代を懐かしむ。
女学校とくれば、醍醐も腹心の友が黙って無い訳で、醍醐さんはリボンでもつけて従軍記者でもやるのか。蓮子も龍一とくっついているから憲兵絡みで一騒動あって、花子との腹心の友関係に亀裂が…。そして土曜日に「ラジオのおばさん」を辞めさせられるのか、自ら辞めるのか。どうでも良いですけど…
それにしても、当の村岡恵理さんらご親族はこのドラマをどうご覧になっているんでしょう。ドラマの先行きより、それが気になります。
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【これまでの感想】
第1週「花子と呼んでくりょう!」
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第2週「エーゴってなんずら?」
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第3週「初恋パルピテーション!」
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第4週「嵐を呼ぶ編入生」
19 20 21 22 23 24
第5週「波乱の大文学会」
25 26 27 28 29 30
第6週「腹心の友」
31 32 33 34 35 36
第7週「さらば修和女学校」
37 38 39 40 41 42
第8週「想像のツバサ?」
43 44 45 46 中間総括 47 48
第9週「はな、お見合いする」
49 50 51 52 53 54
第10週「乙女よ、大志を抱け!」
55 56 57 58 59 60
第11週「グッバイ!はな先生」
61 62 63 64 65 66
第12週「銀座のカフェーで会いましょう」
67 68 69 70 71 72
第13週「その恋、忘れられますか?」
73 74 75 76 77 78
第14週「ゆれる思い」
79 80 81 82 83 84
第15週「最高のクリスマス」
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第16週「あなたがいる限り」
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第17週「腹心の友ふたたび」
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第18週「涙はいつか笑顔になる」
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第19週「春の贈りもの」
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第20週「海にかかる虹」
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第21週「ラジオのおばさん誕生」
121 122 123 124 125 126
第22週「新しい家族」
127 128 129 130 今後の展開と最終回予想
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