おやじの背中 (第7話・8/24) 感想

TBSテレビ系『おやじの背中』公式
第7話『よろしくな。息子』(脚本:山田太一氏 / 演出:清弘誠氏)の感想。


深夜、祐介(東出昌大)が働くコンビニに強盗が現れる。強盗は中年の女性(柴田理恵)で、現場に居合わせた浩司(渡辺謙)は、事を荒立てずにその場を収めた祐介の対応に感心する。興味を抱いた浩司は、祐介を呼び出す。実は、浩司は祐介の母親・泰子(余貴美子)と見合いをして断られ、気持ちの整理がつかないまま、息子を一目見てみようと、コンビニを訪ねたのだった。靴職人の浩司は、祐介に後継ぎにならないかと持ち掛ける。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

なかなか感想がまとまらなかった…

昨夜リアルタイム視聴して感想記事を書こうと思ったのだが、どうも考えがまとまらずについに朝になってしまった。今回はちょっと悩んだ結果の感想だと言うことを前置きしておく。なぜかって?多分、未だ考えがもやもやしているから…だから、「もしも○○だったら?」的に書いてみようと思う。

好き嫌いの出やすい、観る人を選ぶ作品に仕上がった!

「もしもシリーズ」に入る前に書きたいのは、欲も悪くも、脚本の山田太一氏、演出の清弘誠氏、俳優の渡辺謙さん、余貴美子さん、東出昌大さんら5人の個性が、強い観る人を選ぶような作品になってしまったことだ。
特に、山田節特有の台詞回しと、東出さんの演技は好き嫌いに大きく影響したと思う。

息子役をきちんと演技が出来る俳優にしていたら…

まあ、個人的な希望としたら、ストーリーには後程触れるとして、強盗の中年の女性(柴田理恵)さんや老人ホームの支配人・東郷(笹野高史)まで揃えたのなら、息子役もきちんと演技のできる俳優をキャスティングすべきだったと思う。もしかしたら、ここが今作の最大の弱点だったかもしれないとさえ思う。

おやじ要素薄めの「ママの背中」で良かったかも?

感想がまとまらなかった最大の原因が、良く出来ているように見えて『おやじの背中』と言うオムニバスドラマの中の1作としては中途半端なストーリーだ。一言で言えば「どこが“おやじの背中”だ?」ってこと。

いっそのこと父親の一件抜きで、泰子(余貴美子)と祐介(東出昌大)と言う母と息子の『ママの背中』の方がスッキリしていて、1時間ドラマに合っていたように思う。ただ、いきなりお見合い相手が一晩で「お父さん」になるのは強引だし、事実あの朝のシーンから物語は父と息子にシフトしていく。

しかし、ここで息子が東出さんだから困る…だから、『ママの背中』なら浩司(渡辺謙)の立場はもう少し控えめな「これからおやじになるかも」止まりに改変する必要はあると思うが。まあ、脚本家が謙さんのパンツ一丁で急展開したいならしょうがないが…

「中年靴職人の背中」で、後継者も娘にして両手に花は?

では、どうせなら謙さんメインで、靴職人で独り者の中年男・浩司の仕事の後継者探しと嫁さん探しの『中年靴職人の背中』だったらどうだろう?これはこれで面白いストーリーが作れるだろうことは素人の私でも良く解る。しかし、今度はここで弟子が東出さんだから困る…

で、更に改変ついでに折角だから、息子に拘らず娘に配役の幅を広げるのもアリだったかも?そうすれば、真面目な浩司が妻と娘と言う二人の女と家族になる訳で、その辺での謙さんの両手に花的な演技の面白さも引き出せそう。

泰子が妻と弟子になる「おやじの背中」も悪くない!

個人的には、浩司が自分の後継者に見初めたのが、泰子だったら面白かったかもと思う。後継ぎと妻を同時にゲットする妙に運の良い男の話。

泰子からの見合いの答えが「弟子にしてください」なんてシャレてるし。これなら、泰子目線での夫と師匠と言う2つの『おやじの背中』が描ける。息子も娘も要らず、ベテラン俳優の演技にも集中できる。

あとがき

日曜の夕方に1時間ドラマの番宣を30分やっていたので、怪しいなとは思ったのですが、ピタリ賞でした。終わってみれば謙さんのパンツくらいしか印象の薄い、これまでの山田太一脚本の昭和チックなホームドラマと変わらずに終わったのが残念でした。下で紹介しているのは山田太一×渡辺健の名作です。

次回は、ビートたけし主演作『昭和四十六年 大久保清の犯罪』『イエスの方舟』の脚本家・池端俊策氏と、最近作では『家族狩り』『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』の演出家・坪井敏雄氏。脚本は主演の大泉洋さんの「あて書き」だそうですから、脚本に期待大、演出に期待薄ってところでしょうか。

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ くる天-人気ブログランキング


     

★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
ドラマな人々 岡田惠和とドラマチックな面々
ユリイカ2012年5月号 特集=テレビドラマの脚本家たち
あの頃映画 「異人たちとの夏」 [DVD] 原作:山田太一
星ひとつの夜 [DVD] 脚本:山田太一


★本家の記事のURL →  http://director.blog.shinobi.jp/Entry/5968/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
なお、【Seesaaブログ】http://dmesen.seesaa.net/article/404294090.html でも、TB受付けております。

【これまでの感想】
第1話「圭さんと瞳子さん」
第2話「ウエディング・マッチ」
第3話「なごり雪」
第4話「母の秘密」
第5話「ドブコ」
第6話「父の再婚、娘の離婚」
関連記事
スポンサーサイト

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

おやじの背中「よろしくな。息子」

脚本、山田太一、そして、親父役は、世界のケン・ワタナベこと、渡辺謙偶然の、コンビニ強盗に居合わせたことから始まった縁が、紆余曲折。孤独な男に、良き伴侶、良き跡継ぎをもたらすという、超・ハッピーエンドゆえ、オハナシが出来過ぎていて、好みは分かれそうですが、私は「ドラマだもん。こんな夢も見たっていいじゃない…」と、半ば、開き直り。後半。オトナな対応をする息子(東出昌大) や、ラストの、ほのぼの、...

家族狩り八話&おやじの背中七話感想

■家族狩り八話 確信にようやく迫った八話。ただね、一時まとまったと思われた内容が、またバラバラにあっちこっち飛ぶんで、それがなあ(苦笑) ヤクザの家族の所、前回息子がぶん殴られて階段から落ち、それっきりだったけど、かなり重症だったよう。母親の水野美紀はブチ切れて、最終的にヤクザの旦那を刺しちゃうんだけど、その前にさっそうと登場した平岡裕太刑事が撃たれちゃったのはなぜ??その撃たれるシーン...

おやじの背中 #07

『よろしくな。息子』

おやじの背中 第7話

戸川祐介(東出昌大)がアルバイトをしているコンビニに、深夜強盗が現れます。 挙動不審だった中年女性の桂(柴田理恵)は、ガムを持ってレジに行き、震える手で出刃包丁を突き出したのでした。 しかし、桂は気が動転してしまって「金を出せ」というセリフが飛んでいます。 その様子を見ていた唯一の客・高村浩司(渡辺謙)は、警察を呼ぶと言いますが、祐介は二度と強盗などをやらないと約束させて、...

日曜劇場【 おやじの背中 】第7話 『よろしくな。息子』 感想 山田太一×渡辺謙×東出昌大 の回

そうです。 たぶん私の気の弱さを含めて、今だからこそお二人に巡り会えたと思ってます。 普通に考えておかしくありませんか? 弟子も女房も一家族から同じ時期に求めるなんて、おかしいでしょ? 巡り会いってそういう神のいたずらのようなところがあるんじゃないかな。 おやじの背中 第7話 『よろしくな。息子』      渡辺謙さんといえば、私にとっては『独眼竜 政宗...

おやじの背中 第七話

「よろしくな。息子」 内容 コンビニでアルバイトをする戸川祐介(東出昌大) ある日の深夜。マスクをつけた女性(柴田理恵)が、戸川に包丁を突きつける。 慌てふためく女性は、包丁を落としてしまう。 近くに居た客の高村浩司(渡辺謙)は、警察を呼ぼうとする。 だが...

【おやじの背中】第7話プチ感想と視聴率「よろしくな。息子」

「よろしくな。息子」(脚本:山田太一) 第7話の視聴率は、前回(7.7%)より上

おやじの背中(メモ感想) 第七話「よろしくな、息子」

公式サイト 脚本:山田太一/演出:清弘誠/プロデューサー:八木康夫、志村彰出演:

コメント

コメントを残す

Secret

※なお、送られたコメントはブログ管理人が承認するまで公開されません。
※また、当blogの「コメント,トラックバック&リンク・ポリシー」に基づき、管理人が不適切、不適当、不愉快と感じたコメントは非公開、または予告無く削除します。

楽天市場PR

TB送信について

一部のブログサービス宛に、FC2からトラックバックが届かないケースが発生中。
ご迷惑とは存じますが、SeesaaブログからもTB送信させて頂きます。

最新記事

PR


カテゴリー+月別アーカイブ

 

検索フォーム

PR