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花子とアン (第112回・8/7) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』公式
第19週『春の贈りもの』【第112回】の感想。


村岡家の前でばったり出くわした蓮子(仲間由紀恵)と伝助(吉田鋼太郎)。あえて通り過ぎようとする伝助に、意外にも蓮子が声をかける。蓮子が伝助を連れて来たのは、かよ(黒木華)の屋台。かよは、あれだけ世間を騒がせて離婚した二人が、なぜ一緒にここへ来たのかと緊張する。離れた席に座り、かつてのことを少しずつ語り始めるふたり。その時、蓮子を探しにやって来た龍一(中島歩)が酒をくみ交わす二人を目撃し…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

中園ミホ先生、今日の台詞も前後が繋がりません!

そんな気持ちで観始めた第112回。いよいよ“白蓮事件もどき”の終焉を描いてくれるのかと大きな期待が膨らんだが、時5分も経たず蓮子(仲間由紀恵)この台詞に裏切られた。

蓮子「自分で稼いだお金でご馳走させて下さい」
私は実際に脚本を手にしていないから完全なる“想像のツバサ”で書いているのだが、「稼いだ」で合っているのだろうかと思ってしまう程、昨日に続いて全く前後の整合性の無い台詞。いつどうやって蓮子は金を稼いだのか???

男前な伝助とそれを見事に演じきった吉田鋼太郎さんに拍手!

もちろん伝助(吉田鋼太郎)の“金”から離脱すると言うのを描きたくても、旦那の龍一(中島歩)が無職だから、こうせざるを得ないのだろう。ならば先日のフリマ風炊き出しの延長でも何でも良いから、子どもたちに国語を教えるとか何とかでっち上げた1カットでも入れれば良いだけなのに、しないのが今作だ。

そんな撮影の手間を増やさずとも、「自分で稼いだ」を「私の」にするだけで、かなり良いシーンになったと思う。一言多いのに、二言少ない。そんな感じが本作の面白さを更に削いでいる理由だと思う。しかし、男前な伝助と最後まで演技にブレの無い吉田鋼太郎さんに拍手!

龍一が弁護士になってたなら、1カット欲しかった!

男前の伝助が潔く去った後に、ボンボン二人の酔っ払いを登場させるとは、まあ何ともメリハリのある構成だこと、と思ったらまた気になる台詞が飛び出した。

龍一「新米弁護士の稼ぎじゃ贅沢させられないし…」
龍一、弁護士になってたんだ?いつどこでと突っ込む以前に、龍一が弁護士になって蓮子が朝送り出す1カット冒頭に入れれば、取り敢えず映像的に整合性はつくのに、やはりそれをしないのが今作だ。ホント、理由が見当たらない。

なぜもっと英治の亡き弟の夢実現への情熱が描かれない!

“亡き弟との夢を叶えようと言う時”に龍一と呑気に酒を飲んでいた英治(鈴木亮平)だが、翌日?集まった金を見せられて一瞬で改心。翌朝の弁当は“節約”の第一歩なのに、意外に普通の弁当。その後は、花子もいろいろやりました的な説得力無き時間経過のシーンを経て、再建話は銀行融資へまっしぐら。

話が進むのはちっとも悪いことでない。しかし、会社の再建は亡き弟の夢と連呼している肝心の英治がイクメンして弁当持たされて建設現場で働いてるだけの映像ってのは酷過ぎる。最後の80秒も、義父の喜びとかよ(黒木華)と勿忘草に費やすなら、英治に時間を分けて欲しかった。

こう言う部分を丁寧に描かないから、物語が表面的になってしまう。花子が『赤毛のアン』に出会うかどうか以前の大問題。もっと日常を描き脇道は描かず、足りなければ美輪さんの語りと回想で補完すれば、“スーパー時間経過”も“ブツ切れ”も気にならなくなるのに、なぜやらない?

あとがき

ここ数日、「毎日ツッコミを入れるために朝の貴重な15分を費やす必要があるのか?」と考えていました。特に第13週は、一気に震災からの再建が始まり、今後益々辻褄の合わないゴリ押し展開を見せられるのは目に見えているからです。

でも、今朝の回を見て、やはり本作へきちんと感想を書くことこそ私の“ドラマ愛”の表現であり、公共放送NHKへすべきことだと思いました。まっ、そんなことですので、もうしばらくは脚本家や演出家のお手並み拝見させて頂きます。

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【これまでの感想】
第1週「花子と呼んでくりょう!」
1 2 3 4 5 6
第2週「エーゴってなんずら?」
7 8 9 10 11 12
第3週「初恋パルピテーション!」
13 14 15 16 17 18
第4週「嵐を呼ぶ編入生」
19 20 21 22 23 24
第5週「波乱の大文学会」
25 26 27 28 29 30
第6週「腹心の友」
31 32 33 34 35 36
第7週「さらば修和女学校」
37 38 39 40 41 42
第8週「想像のツバサ?」
43 44 45 46 中間総括 47 48
第9週「はな、お見合いする」
49 50 51 52 53 54
第10週「乙女よ、大志を抱け!」
55 56 57 58 59 60
第11週「グッバイ!はな先生」
61 62 63 64 65 66
第12週「銀座のカフェーで会いましょう」
67 68 69 70 71 72
第13週「その恋、忘れられますか?」
73 74 75 76 77 78
第14週「ゆれる思い」
79 80 81 82 83 84
第15週「最高のクリスマス」
85 86 87 88 89 90
第16週「あなたがいる限り」
91 92 93 94 95 96
第17週「腹心の友ふたたび」
97 98 99 100 101 102
第18週「涙はいつか笑顔になる」
103 104 105 106 107 108
第19週「春の贈りもの」
109 110 111

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Author : みっきー

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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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