花子とアン (第108回・8/2) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』(公式)
第18週『涙はいつか笑顔になる』【第108回】の感想。
吉平(伊原剛志)、朝市(窪田正孝)、武(矢本悠馬)が甲府から運んできた救援物資で、花子(吉高由里子)たちはほうとうをつくり、近所の人たちを元気づけようとしていた。そこへ醍醐(高梨臨)も現れ、活動に参加する。しかしかよ(黒木華)は、ショックから立ち直れないまま。花子は、親の消息が分からず預かっている子どもたちにお話の語り聞かせをつづけ、それをぼんやり聞いていたかよ(黒木華)に、朝市が声をかける…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
炊き出しのシーンの不自然さが半端無い!
吉平(伊原剛志)たちが娘に会いたさ一心での上京したのでなく、ちゃんと甲府から炊き出しの物資を持ってきたにホッとしたら、なんと、ほうとう鍋にグラスにワイン、無料で野菜の配給って、これで震災から数日後の炊き出しのつもりかい?
それに、花子(吉高由里子)が炊き出しの準備をしたようには見えないし、フリーマーケットのノリで「いらっしゃいませ」て言わないかヒヤヒヤしたほど。と思ったら、大きなリボンときれいな洋服を着た醍醐(高梨臨)も登場。おいおいと突っ込んでたら、女の子リボンの押し付け。あらあらと思ったら…
かよが一晩中大忙しだった遊女みたいになってる!
悲しみのどん底状態のかよ(黒木華)には悪いが、窓辺のタンスに寄りかかり直射日光を浴びて脱力してるカットばかり繰り返し見せられると、悲しみの理由すら薄まって来て、まるで一晩中大忙しだった遊女みたい。
そんなかよをフォローしている風な、未だ花子を卒業できない朝市(窪田正孝)登場。何を話すかと思いきや…
花だってふんとは泣きたい気持ちだって???
朝市の第一声は、「花だってふんとは泣きたい気持ちだろうに…」と花子をフォローするとは驚いた。どのくらいの視聴者が朝市に共感するのだろう。
いつ作ったのか解らぬ『ナミダくんの話』がただただブツ切れに繰り返してるだけで、かよにちょっと強く言われたら小さくなってるだけで、どうして泣きたい気持ちと解るのか、きちんと映像で魅せて欲しい。
蓮子ご一家は家族旅行気分で炊き出しへ参上か!?
これはないわ。作者は、蓮さまの炊き出し所の慰問か、幽閉が解かれたお礼行脚か、新生夫婦の誕生のお披露目旅行のつもりで書いたのかは知らないが、完全に不要なくだり。無くても良いなんてレベルで無く、インサートしたらダメってレベル。震災が起きて大変な時に、時間軸を戻して何しようって言うんだ。
結局、震災さえも下手な恋バナの舞台にするのか!
結局、関東大震災までも恋バナの舞台にしたことになる。これまで本作では、英治と花子、蓮子と龍一、かよと郁哉の3つの恋バナが描かれた。しかし、何れも発端、経過、落としどころが中途半端で盛り上がらない。
浮気を見抜いた妻の急死、新聞沙汰の駆け落ち劇、明るい男の震災での無残(無念)な死と、まああれこれおまけは付けたものの、目立つのはおまけだけ。
更に、震災で花子の創作意欲を描いたつもりか?
花子の『ナミダくん』も同じ。花子は不幸を創作意欲の源にするくだりの証明に、震災を利用しただけって感じ。なんか魔法のパワーを秘めたような名作童話のように仕立てているが、記憶に残っているのは「ナミダくん」って言葉だけ。もう少し、真面目に脚本や演出は出来ないものか…
あとがき
今日は朝から仕事で帰路の電車中で録画を観て、蓮子ご一家が登場したカットで一時停止してしまいました。いやあ、これは酷いです。テレビの中の被災者たちに対してだけでなく、テレビの外の視聴者を馬鹿にし過ぎです。
とにかく、世間で話題になれば視聴率に跳ね返るから、何でもいいから突っ込んで仕上げちゃえって感じにしか受け取れません。そして、予告編を見る限り、来週は震災から半年か一年くらい経ってるんですかね。出演者全員総出で一気に『王子と乞食』の単行本化を描くようです。
と言うことは、再来週に歩くんが●●(史実ではってことで、敢えて伏字にします)するでしょうから、花子が『赤毛のアン』と出会うのは、早くてお盆明けか、下手したら8月下旬になるかも。えっ?確か放送終了予定って9月27日のはずですけど???
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【これまでの感想】
第1週「花子と呼んでくりょう!」
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第2週「エーゴってなんずら?」
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第3週「初恋パルピテーション!」
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第4週「嵐を呼ぶ編入生」
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第5週「波乱の大文学会」
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第6週「腹心の友」
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第7週「さらば修和女学校」
37 38 39 40 41 42
第8週「想像のツバサ?」
43 44 45 46 中間総括 47 48
第9週「はな、お見合いする」
49 50 51 52 53 54
第10週「乙女よ、大志を抱け!」
55 56 57 58 59 60
第11週「グッバイ!はな先生」
61 62 63 64 65 66
第12週「銀座のカフェーで会いましょう」
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第13週「その恋、忘れられますか?」
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第14週「ゆれる思い」
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第15週「最高のクリスマス」
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第16週「あなたがいる限り」
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第17週「腹心の友ふたたび」
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第18週「涙はいつか笑顔になる」
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