昼顔～平日午後3時の恋人たち～ （第1話・7/17） 感想

フジテレビ系『昼顔～平日午後3時の恋人たち～』（公式）
第1話・初回15分拡大『恋する妻たちの怖く痛く愛おしいラブストーリー』の感想。

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紗和（上戸彩）は夫の俊介（鈴木浩介）と、賃貸マンションで2人暮らし。ある日、パート先のスーパーで口紅を万引してしまった紗和は、直後、客の利佳子（吉瀬美智子）から、口紅の件は黙っているから、友達のふりをしてくれと言われる。不倫相手の智也（淵上泰史）を乗せた利佳子の車が、高校生の啓太（健太郎）に傷つけられたのだ。紗和が不倫のカムフラージュに利用されたと気付く中、啓太の担任・北野（斎藤工）がやって来る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

私が、期待度★1つの本作に期待したたった1つのこと！

『2014年7月期 / 夏ドラマの期待度』で期待度★1つの本作。期待ポイントはたった1つ。

それは、1988年の『きらきらひかる』を最後に私と相性の悪い脚本家・井上由美子氏が、既に2010年にW不倫のドラマ『同窓会～ラブ・アゲイン症候群』を書いた上に、この4年間により婚活の時代、より現実的で保守的な時代になった今、リアルで面白いW不倫ドラマを書けるのか？と言う点だった。さて、どうだったか？

吉瀬さん演じる“利佳子”次第で化けるかも？

楽しんだ方には申し訳ないが、一言で言えば、想像していたよりはマシってところだろうか。正直、もっと馬鹿馬鹿しいW不倫のドラマだと思ったから。なぜマシと思ったかと言うと、吉瀬さん演じる“利佳子”の存在。

“利佳子”が、単に夫が留守中の平日昼間に不倫をする主婦で、ただ周りを巻き込んで振り回すだけで終わればそれまで。もしも、ドラマ『美しい隣人（2011）』の主人公・マイヤー沙希のようなブラックで魅力的なキャラとして、エグさやグロさも出して物語をけん引するなら、面白いドラマに化けるかもしれない。しかし…

最初から主人公は一人にすべきだったのでは？

大人の事情的には、明らかにメインが上戸彩さんで二番手が吉瀬美智子なのに、物語としてはこれから紗和（上戸彩）が利佳子（吉瀬美智子）化していくのだろうが、現状での物語の主導権は完全に利佳子にある。これは観ていて違和感がある。

それでなくても、登場人物が多く、男女関係が複雑に絡み合おうと言うのに、ドラマの表と裏の中心人物が違うと言うのは、焦点ボケや散漫と言うのでなく、全体がぼやけて解り難い状態をつくり出すだけ。今さら言ってもしょうがないが…

外出しなきゃ話が動かないのは解るが、偶然が多過ぎる！

本作が、登場人物たちが外出して動いて出会って何かしないと物語が動かないのは解るが、いくらそのためとは言え偶然が多過ぎる。冒頭から偶然の連続、いや偶然の嵐状態。だから、物語の展開は強引に見えるし、不自然に見えてしまう。

そして、上でも書いた通り、登場人物の多さと男女関係の複雑さが、さらに情報の詰め込みに追い打ちをかけるから、結果的に観た後に残るのは、「結局、みんな不倫するんでしょ」ってだけ。もう少し偶然を減らせれば何とかなるかも…

あとがき

上戸さんの出演の目的は新境地開拓なんですかね。まあ、わからないでもないです。一方で吉瀬さんは映画『死刑台のエレベーター（2010）』以降の作品、なんかご本人と役柄が合っていない作品が多いような気がします。今作もそんな感じ。で、第1話で良かったのは、斎藤工さんの存在感と菅野祐悟さんのサントラでした。

予想よりは悪くありませんでしたが、毎週観たいと思うような作品で無かったです。2.5時間スペシャルあたりが良かったかも。と言うことで、第2話も観ようと思いますが、感想の記事は第1話で離脱する可能性大です…

     

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