花子とアン (第89回・7/11) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』(公式)
第15週『最高のクリスマス』【第89回】の感想。
朝市(窪田正孝)は英治(鈴木亮平)に、はな(吉高由里子)が甲府へ帰って来たときに英治が贈った英英辞典を捨てようとしたこと、その時の彼女は自分が見たこともないような悲しい様子であったことを話す。酔いつぶれたはなが眠っている横で、朝市は英治に、はなのことが好きならば気持ちを受け止めてやってくれと言う。英治は、あなたこそ彼女を深く理解している、はなのことが好きなのではないかと問い返す。朝市は…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
永遠の片思い少年“朝市”まで作者に加担するのか?
甲府の永遠の片思い少年・朝市(窪田正孝)が今週わざわざ上京したのだから、中園ミホ先生からどのような命を託されたと思いきや、この台詞のためだったのだ。
朝市「オラじゃダメじゃ。あんたじゃなきゃダメど!」昨日まで88回全22時間分観てきたが、朝市が「オラじゃダメじゃ」と言うのは告白の勇気が無いと言うくだりがあったから脳内補完できるが、「あんたじゃなきゃダメど!」の理由は全く意味不明。大好きなはながあんなに大事にしている英英辞典の贈り主と言うだけでは、幾ら何でも根拠に乏し過ぎる。
ただ、朝市がこう言い切ってしまったら、物語上、英治(鈴木亮平)も動かざるを得なくなった。個人的には、英治がはなを朝市以上に(愛している以前の段階として)好きだと言う描写は“挿絵”への情熱と亡き妻の“あの台詞”しかない。それなのに、この朝市の台詞で強引に物語を前進させるとは、なんとも視聴者を馬鹿にしてしないだろうか。
甲州の山ん中探しても、恋バナは落ちとらんぞ、きっと!
郁弥「兄とあなたは心が通じ合っていたんですね、だ、か、ら、これまでの22時間のどこに、はな(吉高由里子)が英治と結婚したい程愛していると言う描写があったのかってこと。結局、はなの描写が貧弱で雑だから、仕事が手につかないのも傷心で仕事中に居眠りするのも、ははが仕事が出来ない女って風にしか見えていないのだ。
姉さんが亡くなる前から。
姉さんの気持ちを思うと
兄とあなたが一緒になるのは許せないんです」
強引に二人をくっつけようとしているだけ!?
なのに、このように唐突に、かよ(黒木華)と郁弥(町田啓太)が朝市よろしく中園ミホ先生の“紆余曲折と葛藤づくり担当”として登場し、都合良く話を進めようとする。
最後の“想像のツバサ”も醍醐(高梨臨)の台詞も美輪さんの語りも、作家に全面協力して、強引に二人をくっつけようと躍起しているとしか思えない。どうして台詞で無く映像で魅せないのか?
あとがき
昨日今日と感想を書くのが馬鹿馬鹿しくなるほどです。昨日は無くても良かった15分、今日は強引に進めた15分、こう言うアンバランスな構成は、毎日観ている者にとっては流石にイラッとします。構成も描写ももっと丁寧にやって欲しいです。
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【これまでの感想】
第1週「花子と呼んでくりょう!」
1 2 3 4 5 6
第2週「エーゴってなんずら?」
7 8 9 10 11 12
第3週「初恋パルピテーション!」
13 14 15 16 17 18
第4週「嵐を呼ぶ編入生」
19 20 21 22 23 24
第5週「波乱の大文学会」
25 26 27 28 29 30
第6週「腹心の友」
31 32 33 34 35 36
第7週「さらば修和女学校」
37 38 39 40 41 42
第8週「想像のツバサ?」
43 44 45 46 中間総括 47 48
第9週「はな、お見合いする」
49 50 51 52 53 54
第10週「乙女よ、大志を抱け!」
55 56 57 58 59 60
第11週「グッバイ!はな先生」
61 62 63 64 65 66
第12週「銀座のカフェーで会いましょう」
67 68 69 70 71 72
第13週「その恋、忘れられますか?」
73 74 75 76 77 78
第14週「ゆれる思い」
79 80 81 82 83 84
第15週「最高のクリスマス」
85 86 87 88
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