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花子とアン (第84回・7/5) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』公式
第14週『ゆれる思い』【第84回】の感想。


教会の図書室の窓から、英英辞典を投げ捨てようとしたはな(吉高由里子)。朝市(窪田正孝)に必死に止められたはなは、もう一度捨てようとするが辞書を取り上げられてしまう。何があったのか話してくれと問われてもはなはほとんど語らず、朝市は今まで見たことのないはなの様子に戸惑う。家に戻り、ふじ(室井滋)に優しく声をかけられたはなは…。一方東京では、蓮子(仲間由紀恵)が龍一(中島歩)と再会していた。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

相変わらず“はなパート”は雑と言うか省略しすぎ!

はな(吉高由里子)が本気で恋に苦しみ傷心したと言うのは、これまで「仕事が全く手につかなくなった」と言う描写でしか表現されていないのだから、「仕事が一人前に出来るようになった」との描写があって、初めてはなの心の傷が癒えて立ち直った、と解釈するのがごく自然だと思う。

しかし本作は、それらを、梶原編集長(藤本隆宏)の「よしっ」と言うたった一つの台詞で済ませてしまった。これはもう脚本も映像も“雑の極み”とは言い過ぎだろうか。

私なら、こんな映像的な構成を考える!

結局、表現の順序が逆なのだ。せっかく久し振りに“想像の翼”で後光付きのお爺さやん(石橋蓮司)まで登場させてはななにガツンと言わせ、はなはやっと我に帰った(んですよね)のだから、私ならこんな映像の構成が良いと思う。

お爺やんの姿がフェードアウトしたら、次のカットは編集部の前の廊下を元気に嬉しそうに走ってくるはな。続いて向学館の編集部のドアが勢い良く開き、はなが「宇田川先生の原稿頂いてきましたぁ」と入って来るカット。そして、編集長の「安東くん、甲府に帰った甲斐があったようだな」に明るく「はい!」と答えるはな。

このように見せてくれたら、あとは視聴者の優秀で善意な“想像の翼”と言う名の脳内補完がちゃーんと「はなが傷心から立ち直った」と消化してくれるはず…

但し、二つの根本的な問題が残る!

但し根本的な問題が二つ残る。一つは、そもそも今までのはなが一人前に仕事が出来ていたと思えるか?と言うこと。

もう一つは、この二人は近い将来に結婚するのだ。だとすると、もう一騒動あるなどしてからと結ばれないと、何のための“傷心帰郷”だったのか?と、なりやしないだろうか。

いっそ、ここまで最短ルートにしたらどうだろう?

こんな遠回りをするなら、いっそのこと先程に提案した編集部のくだりをバッサリとカット。で、光るお爺やんの後に、はなが村岡印刷で英治(鈴木亮平)に“傷心帰郷”の成果である“翻訳文”を褒められ、そのまま二人の心が通じ合う方が、テンポも良いし、納得しやすいのではないだろうか…

あとがき

私の『花子とアン』の感想記事って、毎週土曜日は「作者は今週は何を描きたかったのか?」と繰り返してますよね。そして今週も、何故甲府に帰ったのかよくわかりません。

居眠りが得意なはななら、わざわざ甲府へ行かなくても、また似たようなシチュエーションの中で英英辞典を濡らしたり投げたりしてから“想像の翼”を発動しなくても、いつでも“夢”で光るお爺やんに会えるでしょうに。以前はもっと自然なきっかけで“想像の翼”を広げていたのに…

結果的に放送を三か月以上経過しているのに、主人公の翻訳のくだりは雑だったり省略するから、未だに停滞中。なのに「蓮子物語」には拘り続ける作者。さて、来週は、はなの翻訳に関して意味ある騒動が起こってくれますように、>七夕さまの星に願いを…。

ドラマの感想記事をお待ち下さった貴重な読者の皆さま、お待たせしまして申し訳ございません。このこの土日は仕事が忙しくテレビを観てパソコンに向かっている時間があまりありません。金曜から日曜のドラマも少し遅れると思います(謝)

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【これまでの感想】
第1週「花子と呼んでくりょう!」
1 2 3 4 5 6
第2週「エーゴってなんずら?」
7 8 9 10 11 12
第3週「初恋パルピテーション!」
13 14 15 16 17 18
第4週「嵐を呼ぶ編入生」
19 20 21 22 23 24
第5週「波乱の大文学会」
25 26 27 28 29 30
第6週「腹心の友」
31 32 33 34 35 36
第7週「さらば修和女学校」
37 38 39 40 41 42
第8週「想像のツバサ?」
43 44 45 46 中間総括 47 48
第9週「はな、お見合いする」
49 50 51 52 53 54
第10週「乙女よ、大志を抱け!」
55 56 57 58 59 60
第11週「グッバイ!はな先生」
61 62 63 64 65 66
第12週「銀座のカフェーで会いましょう」
67 68 69 70 71 72
第13週「その恋、忘れられますか?」
73 74 75 76 77 78
第14週「ゆれる思い」
79 80 81 82 83

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花子とアン 第84回

内容 教会の図書館に逃げ込んだはな(吉高由里子)は、 英英辞典を投げ捨てようとするのだが、 そこに朝市(窪田正孝)が駆けつけ、引きとめられる。 はなを心配するふじ(室井滋)は。。。。 敬称略 前作に続き、“モノを粗末にする朝ドラ”だな。。。 と、若干不快...

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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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