[読書]身近な雑草の芽生えハンドブック (浅井元朗/著・文一総合出版) 感想

雑草退治に役立つ本だが、草むしりに心が揺れるかも?
前回紹介した『スキマの植物図鑑/カラー版』
は、私たちの暮しのごく身近な隙間に生きる“名も知らぬ草花”が“馴染みのある草花”へ変えてくれた。
※参考 [読書]スキマの植物図鑑/カラー版 (塚谷裕一/著・中央公論新社) 感想
そして本書は、身近な場所に生きる雑草や野草の芽生えに注目することで、草むしりに格闘したり通りすがりに見た“ただの雑草たち”の、花を咲かせた姿を知ることが出来る本だ。
芽生えと花咲く頃の二つの顔を楽しめるようになる!
例えば写真(著作権上、本書の写真ではありません)の「シロツメクサ」。春から初秋にほんのりピンク色の花を咲かせ、女の子なら子供の頃に髪飾りや冠やブレスレッドを作ったことがある、意外と身近な雑草だと思う。
しかし9~11月頃の芽生えの季節は、長楕円形のクローバーのような葉が地面に敷き詰めたように育つため、雑草防止や土壌浸食(風や雨で土が流れる)防止にも使われる。一見同じ雑草には見えない不思議なシロツメクサ(白詰草)の花言葉は「約束」「私を思って」だそう。
冒頭15ページで“にわか雑草の芽生え博士”の気分!
本書が図鑑として優れている点の一つが、子葉・第1葉が開いてから開花までを詳細な写真と丁寧な解説で、段階ごとに説明していること。これによって開花を見なくとも名前を知ることが出来ると言う訳だ。写真が多めで解説は端的なのも、持ち歩きながら読むには丁度良い。
特に、P.3の「用語解説」、P.4からの「雑草・野草の一生」、P.8~15の「葉脈の枝分かれの有無で分類されている原寸大の芽生え写真」は、読んでるだけで“にわか雑草の芽生え博士”になって気分になれる。
あとがき
個人的には★4つですが、図鑑としては有用ですが、読み物としては写真や文章にもう少し遊び心があったら、もっと親しみを持てたかなと言うことで、万人向けかと言う点で★3つにしました。でも、毎日庭いじりする私には一度手にしたら便利でしょうがないです。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
身近な雑草の芽生えハンドブック
森のさんぽ図鑑
形とくらしの雑草図鑑―見分ける、280種 (野外観察ハンドブック)
カラー版 - スキマの植物図鑑 (中公新書)
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