花子とアン (第78回・6/28) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』(公式)
第13週『その恋、忘れられますか?』【第78回】の感想。
大事な話があるから会えないかと言われ、はな(吉高由里子)はカフェーでドキドキしながら英治(鈴木亮平)を待つ。しかし村岡印刷では、カフェーに向かおうとした英治に病院から電話が入る。妻・香澄(中村ゆり)の容態の事だった。そうとも知らずはなは待ち続けるが、刻々と時間は過ぎてゆく。始めは宇田川(山田真歩)に呼びつけられたとばかり思っていたかよ(黒木華)も、ひたむきなはなを見て英治を待っているのだと気づき…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
とりあえず、“はな”の出番が多かったのは褒めよう!
いやあ、久し振りに15分間“はな”オンリーで話が進んで終わるなんて、6月の奇跡でないだろうか。細かいことはあとにして、この位に“はな”が出ずっぱりなら、もしかしたらこの娘がヒロインかも?ってやっと思えてくる。
それにしても、(ここだけの話)誰とは言わないが、黙っていると演技力がもろにバレちゃうのが残念…
なぜ、かよだけ知ってるの!?
かよ「お姉やん、なんでそんなに好きになっちまったの?」「なんで?」って理由以前に、視聴者としては「そんなに」の程度が全然見えて来ないのだが。寝ずに翻訳をしているのは見せて頂いたが、英治(鈴木亮平)に恋焦がれて眠れずに過ごした幾晩かも、“想像の翼”で楽しいお付き合いを妄想したことも一切見せて貰っていない。実の妹のかよ(黒木華)だからこその“身内特権”で知り得た事実とでも言うのか?
娘へのお父の言葉も脳内補完させるのか!?
かよの“身内特権”による秘密の暴露が終わったと思ったら、今度ははな(吉高由里子)がこんな台詞を。
はな「お父からも、あれだけ言われたのに…」「あれだけ」って「何度も」なのか「執拗に」なのか、どちらなのだろう。私としてはそんな印象全く無いのだ。「全く東京の男は信じられんさ」とも言うが、そんなに恋愛経験も男に騙された過去も思い当たらない。ここも視聴者が勝手に脳内補完しなければいけないようだ。
おい。醍醐さんのことは脳内補完するほど知らないぞ!
醍醐「わたくし、英治さんのことを諦めるわ」確かに醍醐(高梨臨)がはなに横恋慕しているように、私が勝手に脳内補完していた訳だが、この台詞を聞いてしまうと解せないことばかりだ。醍醐がはなを恋のライバル視していた風も、そもそも英治のことをそこまで慕っていたような描写も無かった。あったのは、時々英治を無意味に褒めただけ。これって、私が“想像の翼”で飛び過ぎて正解だったってことか?
なぜ、はなの心の襞(ひだ)を魅せないの!?
はな「奥さまのことでしょ。聞きました、全部」これまたあっさりと台詞で済ませちゃった。本来ならはながかよから聞き、大きく心が傷つく姿を映像で見せてくれれば、この台詞にも重みが増して、“はな”に感情移入できるのに、あえてそこをカットする脚本の意図は何だろう?作者は何が何でも“はな”の心の襞(ひだ)を描くつもりはないのか?
今週って、最後の3分で良かったかも!?
これでも今週は意外に“はな”が描かれたと思う。ただ、問題は2つ。
1.まだ、“はな”が主人公、ヒロインには見えないこと。
2.一週間かけて、“はな”が英治の事情を知っただけってこと。
上記2つを総合すると厳しいようだが、ヒロイン不在の上に物語もほぼ停滞状態ってこと。
停滞状態が、丁寧な描写によってもたらされたものなら良い。ただ、上にも過去にも書いたように、決して心理描写やストーリー展開など丁寧に描かれたとは言い難い本作。その上“蓮子劇場”の挿入で本編がどちらかも、ストーリーもブツ切れ。
もうこれはただ毎朝、吉高由里子さんと仲間たち(仲間由紀恵さんたちと言う意味。洒落た訳で無いです・笑))の大正コスプレのちょい昔のトレンディドラマを見せらてているだけ。また、予告編を観る限り、また甲府へ逃げて、蓮子が動いてって、何週か前に観たような…
あとがき
昨日、ある方のコメントをもとに調べたら、村岡花子さんご本人は女学校時代から禁酒や安息日の徹底、女性の権利など徹底する宗教へ入信していたそうで、じゃああの泥酔のくだりは何だったんだ?と、今日ずっとそんな気持ちで観ちゃいました。
詳しくは『拍手コメントへ返信 (2014/6/27の分)』に書きました。
予告編を観て再認識したのですが、結局、幼少期の“はな”特性は、時々“甲府編”で登場するだけで、ほぼ跡形も無くなってますね。その分、女学校時代以降、印象的に描かれるのは“蓮子劇場”だけ。これで本当に“はな”がヒロインとして『赤毛のアン』に結び付き、村岡花子さんの生涯を見ることが出来るのでしょうか。心配です…
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アンを抱きしめて―村岡花子物語
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