花子とアン (第74回・6/24) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』(公式)
第13週『その恋、忘れられますか?』【第74回】の感想。
英治(鈴木亮平)から「昨夜のことは忘れてください」と言われたはな(吉高由里子)は、事情を飲み込めずにいた。そんなはなを見て心配するかよ(黒木華)。聡文堂でもはなは無理に明るく振舞い、梶原(藤本隆宏)や醍醐(高梨臨)もけげんに思うのだった。その頃、福岡の蓮子(仲間由紀恵)を訪ね、帝大生の龍一(中島歩)がやって来ていた。面会を断られた龍一はタミ(筒井真理子)が止めるのも聞かず、蓮子の部屋へ向かう…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
大正時代の30歳男は既婚者が多いのでは!?
やっと「道ならぬ恋」が始まった、そんな第74回。村岡さんの史実は別にして、解せないのが英治(鈴木亮平)が既婚者だと言う事実の描き方。
面白おかしく描きたいのは解るが、大正9年(1920年)の30~34歳の未婚率が8.2%(出典)だから、30歳近くのそこそこ有名な印刷会社の二代目である長男が既婚者である確率は相当高いはずだし、何より「自由恋愛がご法度」の時代…
大好きなお姉やんに秘密にするのも違和感アリ!
だから、まず「既婚者では?」と疑うのが自然。なのに、「金持ちの独身イケメンに巡り合ったぞ」的なはな(吉高由里子)のパルピ気分や醍醐(高梨臨)の横恋慕が不自然に映る。まあ村岡も下心アリアリな描写だったが。
で、もっと不自然なのは、今日の段階で英治が既婚者であることを姉に秘密にしたかよ(黒木華)。あれだけ頼りにしていたお姉やんに何故隠すのか? 一応、“今は”傷つけたくないってことのようだが…
また、作者の悪い癖が出た!
もちろん史実に則れば、はなの「道ならぬ恋」が続く必要はある。それならそれで、お得意の現代風解釈は排除して、大正時代と言う設定を活かしたエピソードで「道ならぬ恋」を工夫して描いて頂けないものか。自身が描くたくない部分は、すぐに現代風にして雑な処理するの、そろそろ止めた方が良いのでは?
5分も分断する必要なんてないだろ!
今日は10分間もヒロイン“はな”の話だった。丁寧過ぎるとか違和感多過ぎってのもあるが、とにかくはなの物語が描かれ進んだのは朗報だ。だが、中盤の5分でまたやってくれた。
確かに「道ならぬ恋」に重ねたいのは解る。しかし、折角の話を真っ二つに切り裂くような挿入は頂けない。いつまで作者のわがままで主人公の物語がブツ切れになるのを見ればよいのだろうか?
あとがき
この調子だと、水曜と木曜は「道ならぬ恋」、金曜は伝助と蓮子と伝助で大盛り上がりして、土曜日はさらりと次週へのネタ振りって感じでしょうね。
ってことは、昨日の記事の通り、今週も肝心のヒロインの有名翻訳家への道は一時停止状態はほぼ確定のようです。こんなことなら、いっそ中園ミホさんに2時間×2くらいの『花子と蓮子SP』を書かせませんかね。それで蓮子への思いを吹っ切ってもらう。そうでないといつまでもはなが主人公になら(れ)ない!
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アンを抱きしめて―村岡花子物語
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