[読書]スキマの植物図鑑/カラー版 (塚谷裕一/著・中央公論新社) 感想

「スキマ」は、“植物にとって幸せな楽園”なんだ!!!
「植物にとって幸福とは何だろう?」との前書きで始まる本書。水も肥料分も潤沢にあり、通風も適度にあって、さんさんと太陽の光が射す状況が、光合成によって生きる植物にとって、居心地の良い、幸福な場所の一つが「スキマ」だと言う考えが実に面白い。この視点を知ると、もう「雑草」なんて言えなくなる…
“名も知らぬ草花”が“馴染みのある草花”へ変わる!
本書の「スキマ」とは、コンクリートの裂け目、アスファルトの割れ目、石垣の隙間、ブロック塀や電柱の根元などだ。私たちの暮しのごく身近な隙間だから、誰もが散歩や買い物の途中で、いつもついつい目で追ってしまう“名も知らぬ草花”があるはず。でも本書があれば“馴染みのある草花”へと変わるはず…
身近な緑の世界を知るきっかけになる!
私が本書を手にするきっかけの「スキマの植物」が、上の写真(これは著作権上、本書に掲載されている写真ではありません)の4~5月頃に一斉にポピーに似たオレンジ色の花を咲かせる“ナガミヒナゲシ”。日本では爆発的な繁殖力を持つ帰化植物としてあまり歓迎されていない雑草のようだが、こう言う歴史や状況を知るきっかけとしても、本書は有効だと思う。
あとがき
掲載されている写真がきれいで、その植物の特徴を解り易く見せているので、携帯電話のカメラで撮った小さな写真でも、植物に詳しくない私も十分に本書と照らし合わせることが出来ました。
とにかく「こんな名前が付いていたんだ」と知るだけで、毎日歩く道が楽しくなりますよ。一日一万歩が日課でウォーキング&散歩大好きの私がお薦めの一冊です。なお、他にも散歩のお供に良さそうな本を探して観ましたので、下のリンクもご参考になさって下さい。
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★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
身近な雑草の芽生えハンドブック
森のさんぽ図鑑
和名の由来で覚える372種 野と里・山と海辺の花 ポケット図鑑 (新潮文庫)
形とくらしの雑草図鑑―見分ける、280種 (野外観察ハンドブック)
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/5697/
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