花子とアン (第67回・6/16) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』(公式)
第12週『銀座のカフェーで会いましょう』【第67回】の感想。
再び東京へ出てきたはな(吉高由里子)がかよ(黒木華)の働き先を訪ねると、そこは銀座のモダンなカフェーであった。店内ではかよが女給として働いており、はなはびっくり。演劇論を交わしている帝大生の客・宮本(中島歩)にかよが絡まれるのを見たはなは心配になるが、かよは大丈夫だと言う。翌日、新しい職場・聡文堂に初出勤したはなは、梶原(藤本隆宏)や醍醐(高梨臨)らに迎えられ、早速企画会議に参加するが…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
何と凝縮した冒頭の1分40秒間だったろうか!?
語り「はなは、また、新しい曲がり角を冒頭から「“また”っていつの曲がり角以来なの?」「曲がり角はお肌で、人生は分かれ道じゃないの?」「夢って出版社への就職?童話作家?童話の出版?なんなの?」と疑問符だらけの語りで始まった第12週。
曲がろうとしていました。
夢を叶えるために…」
しかも、アバンタイトル前から「1919年(大正8年)春 東京・銀座」と、今回は語りを使わずスーパーで時間経過表示。前作『ごちそうさん』のめ以子の家で悠太郎が下宿を始めたのが大正11年だから、朝ドラお得意の表面的な大正モダンもどきセットの登場。
かよ(黒木華)とも早々に再開して、ここでやっと主題歌。こうなると妙な文節と息継ぎの歌が長くて気になる。とまあ、このテキパキとした進行、今回の東京編はこれまでにないスタッフのやる気がみなぎっているようなオープニングだった!?だったら始めからやれって話だが…
あくまで、かよは残念な女の子の設定なのか?
かよが女給になった理由を、「綺麗な着物の女給さんたちに憧れてただ」と言ってた。まあ年頃の女の子なら理由の一つとして悪くない。しかし、記憶では洋服店の主人もいい人で住居も洋裁の勉強も面倒をみてくれたはず。結局、姉同様に1か所にじっとしていられない性格ってことで脳内処理して良いのかどうか…
それよりも何よりも気になったのが、かよが姉の英語の辞書を漬物石代わりにしていたことだ。床が濡れているとかならともかく「ちょうどいい重さだったから」は理由として頂けない。作者はどこまでかよを残念な女の子として描けば気が済むのか?
ついに本作の名物か?酒での失態ドタバタコント!
そして、本作2回目のヒロインの酒での失態ドタバタコント。確かに吉高さんの泥酔演技は平常の出来に比べると目を見張るものがあるが、今回の大事な「曲がり角」でもやるかって感じは否めない。
まあ、当時のカフェで扱うウイスキーは一般人では手が出ないような高級輸入スコッチウイスキーでなく、1911年(明治44年)から発売されていた模造ウイスキー・合成ウイスキー「ヘルメスウヰスキー」の類だろうから、語りの「はなにとっては痛い言葉でした」も心に届かぬ程に、はなも安酒で悪酔いしたと言う脳内補完しておくか…
あとがき
相変わらずヒロインが目立ってるようで目立っていないような中途半端な描写が続きますが、それでも単純に香盤表的な意味では、はなの出番が増えているだけマシとは言えます。
と言うことで、いよいよ今日から『花子とアン』の本編スタートです。これまでの66話分は脳内管理しておき、適度に進行に沿って修正しましょう。どうせ作者は過去も勝手に塗り替えますので(困)
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