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映画「最後の忠臣蔵」 感想と採点 ※ネタバレあります

最後の忠臣蔵

映画『最後の忠臣蔵』公式)を、昨日(12/28)鑑賞。
TOHOシネマズデーで観客は30名ほどで、7割は60歳以上。

採点は、★☆☆☆☆(5点満点で1点)、100点満点ならば10点。
役所広司さんの使い方がもったいないし、なぜ本作に出たんでしょう?って感じでした。ただ、会場は、冒頭からすすり泣く人もいれば、いびきも聞こえてきましたから、やはり微妙な作品だと思います。
ちなみに、原作もテレビ版も見ていません。

ざっくりストーリー

討ち入り前夜、怖くなって逃げ去った瀬尾孫左衛門と、討ち入りを果たした後に大石内蔵助から、「お前は生き続け、後世に伝えよ」と密命を受けた寺坂吉右衛門。
それから16年、生き恥をさらす二人が偶然に再会する。あの前夜、孫左衛門に何があったのか?そして、何のために生きてきたのか?忠義を果たす二人の選ぶ結末は…

討ち入りで、セットの石の橋が揺れた時点で終わった…

本作では、回想程度しか例の吉良邸討ち入りシーンは描かれない。その数少ないシーン、しかもスタート直後、武士たちが切り合いながら、堀に架かる石橋へやってくる。すると、何と石橋が大きく揺れた。
木材か発泡スチロールでつくったセットの一部だが、いくらなんでもあれが“OKテイク”になるのは信じ難い。私なら当然“NG”にする。と言うことは、この監督や撮影監督と気が合わない証拠。この時点で終わっていたのだが…


今回も相当辛口の感想なので、監督や出演者のファンの方、最初から1点の採点に異論のある方は読まない方が良いです(と言うか読まないでください)。反論コメントを頂いても、答えに困ります。
「意見には個人差があるから」と寛大なお心の方のみ、採点の理由も含めて詳しい話はネタバレがあるので、右下からどうぞ。

ここからネタバレあります!






“重箱の隅”でなく、価値観の相違だ!

冒頭で書いた通り、スタート直後の石橋の揺れで、一気に萎えてしまった。「そんな重箱の隅を突くような小さな部分を見なさんな!」と思う人もいるかもしれないが、そんな問題ではない。
映画監督の仕事は、“選択”と言っても良い。どれを残し、どれを捨てるか。演技指導、画コンテ、編集、音楽などすべてが、最高責任者である監督が“選択”することで、決まるのだから。だから、あのカットをOKとする価値観に共感できなければ、作品に共感できないのは当然なんだ。

何とも継ぎ接ぎだらけで、やっつけな…

簡単に言うと、役所広司さん演じる赤穂浪士の生き残り・孫左衛門が、桜庭ななみさん演じる大石内蔵助の隠し子・可音を16年間育てて、最後に大金持ちに嫁入りさせ、最後の最後で忠義を果たしたとして、切腹して終了。
途中、役所さんと浩市さんが突然チャンバラを始めちゃうし、討ち入りのシーンも強引に突っ込んだ感じ。花嫁行列に次々と「お供をさせて!」と集まってくる武士たちは、桃太郎かブレーメンの音楽隊を彷彿させる。役所さんの切腹シーンは、もはや『犬神家の一族』。もう、継ぎ接ぎだらけ。
50歳過ぎの役所さんに、16歳の桜庭さんがオジサン萌えで恋愛感情を抱くとか、いくらなんでも無理がある。スケジュールを抑えた俳優さんを、何とか全部出しました的なやっつけ感が…。

目線の方向がおかしい…

全体的に、俳優さんのキャメラに対する目線の方向がおかしいと思った。特に女優陣。キャメラ目線でもなく、誰に向かって演技しているのかわからないカットが多かった。もちろん、演技力の問題もあるし、安田さんは若干斜視気味かもしれないが…。
少し専門的になるが、撮影では誰かに向かって話すカットを撮る際に、実際の話す相手でなく、助監督などがキャメラの横に手でグーを作り、「ここに目線を下さい!」と言って、出演者に対して目線の方向を示すことがある。
これは会話のシーンが、映像的に実際の相手の目を見るより“らしく”見えるからだ。これを「目線を作る」などと言うが、この作る位置がおかしいカットが多かったのだ。例えば、風吹ジュンさん演じる・きわは、最後まで目が不自由な設定かと思う程に目線が不安定だったり。こう言うのも、気になり始めると気になって…
因みに、役所さんと浩市さんは、結構ちゃんとした目線が多かったですが。


途中に入る人形浄瑠璃も必然性を感じませんでしたし、時折入った暗雲とか夜空などの“情景のインサート・カット(主人公のいないショット)”も意味不明。私の場合は、過去の杉田成道監督作品もあまり好きではないので、相性が悪いんでしょうね。

どこのレビューを読んでも、高得点が多いので、少しは期待したのですが、残念ながら私はおススメしません。忙しい年末年始、時間とお金はもっと有効に使った方が良いと思います。
最後に、私おススメの忠臣蔵作品をご紹介します。

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忠臣蔵 [DVD] 長谷川一夫 (出演), 市川雷蔵 (出演), 渡辺邦男 (監督)
忠臣蔵 [DVD] 里見浩太朗 (出演), 森繁久彌 (出演)
忠臣蔵 決断の時 DVD-BOX 中村吉右衛門 (出演), 黒木瞳 (出演)
元禄忠臣藏(前篇・後篇) [DVD] 河原崎長十郎 (出演), 中村翫右衛門 (出演), 溝口健二 (監督)
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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