BORDER (第9話 最終回・6/5) 感想 ※追記あり
テレビ朝日系『BORDER』(公式)
第9話 最終回『越境』『(ラテ欄)越境~石川安吾最後の決断』の感想。
なお、金城一紀氏による同名のメディアミックスプロジェクトの漫画と小説は未読。
商業施設で行方不明になった8歳の少年・弘志が、翌早朝、遺体で見つかる。犯人が遺体に唾液で「A」の文字を書き残していたことが検視で分かるが、唾液は血液型もDNAも検出できない非分泌型だった。石川(小栗旬)は、現れた弘志の霊の話から、玩具会社の社員・安藤を犯人だと疑う。しかし、安藤の犯行を裏付ける証拠は何も見つからない。石川は安藤を逮捕するため、便利屋のスズキ(滝藤賢一)を使うが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
最終回は刑事ドラマと言うより、人間ドラマだった!
私はこれまで記事中に『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』と書いたことが無い。それはタイトルの“BORDER”と“警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係”の二つの言葉から得る印象の違いに何となく違和感を覚えていたから、敢えて『BORDER』と書いてきた。
そして、ついに迎えた最終回。終わってみれば、本作は刑事ドラマと言うより、主人公・石川安吾の人間ドラマだったのかもしれないと思った。人間の心の奥底にある脆弱さ、薄情さ、荒荒しさ、高慢さ、残酷さなどの闇の部分を描くのがテーマだったのかも。そう考えると「越境=境を越える」と言うサブタイトルの冴も見事だ。
連ドラの刑事ドラマとして残念なところもある…
ただ、連ドラの最終回として残念なところもある。本作は最初の3話くらいはきちんと事件解決しているが、それ以降は中途半端に終わっている回が多い。その面では最終回も同じ類。上に書いたのと矛盾するが、刑事ドラマなら、子どもが殺害される事件を扱ったなら、きちんと解決して欲しかった。
それに、刑事ドラマとしての最後の主人公の行動にも違和感を覚えてしまうし、石川の脳内の銃弾の件も積み残したまま。主人公の刑事が犯罪者になってしまっては、続編も難しいのも本作を楽しく観てきた一人として残念。でも、折角“BORDER”を越えたのなら、その先の主人公を観たいと思うが難しいか…
あとがき
斬新なエンディングだと思いますが、個人的には前回が「石川事件」の解決で終わったので、そのまま終わるべきだったのかもしれないとも思いますし、それでも創る最終回なら再び通常回として死者の声で事件を解決して余韻を残して欲しかったです。
まあ、事件が事件だけに石川の最後の行為も“善”として描かれても不思議でない訳で、その意味では安藤(大森南朋)の「こちらの世界へようこそ」は本作らしく意味深で良かったし、音楽も無く黒い画面にカットアウトするのも潔くて悪くなかったです。
【追記 2014/06/06 01:50】
先程、書き忘れたので追記します。それは、本作の主人公・石川安吾を演じた小栗旬さんの好演についてです。イケメン役や派手目な役も似合いますが、今回の“石川安吾”のような地味で陰がありモノを多く語らない役がすごく合っていると思いました。
特に、熱い思いを内に秘めた感情を押し殺した表現も実に見事だったと思います。その意味でも、この役を演じる小栗さんをもう一度観たいと思います。
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