死神くん (第6話・5/30) 感想
テレビ朝日系『死神くん』(公式)
第6話『騙され上手結婚詐欺師に1000万!?貢ぐいい女』の感想。
なお、原作(えんどコイチ氏による漫画)は未読。
死神(大野智)と監死官(桐谷美玲)は、主任(松重豊)からこれ以上失態を重ねたら2人共消滅すると忠告される。そんな中、予定外の自 殺志望者・里奈(伊藤歩)が現れる。死神は止めようとするが、雑誌編集長として働く里奈は自 殺を否定。だが、内心では思い詰めていた。時を同じくして、死亡予定者・明(鈴木浩介)に2日後の死を告げた死神だが、携帯電話に里奈と明とその娘・美優の写真が。明は子連れの結婚詐欺師だった。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今回も、クスッと笑えて、ほろりと泣ける名作に!
冒頭からの滑り出しでは、子連れの観結婚詐欺に騙された女性が自ら命を絶とうとし、余命が短い方が結婚詐欺師と言うことで、どんな展開になると思いきや、まさかここまでクスッと笑えて、ほろりと泣ける物語になるとは思わなかった。
死神と監視官と言う新たなやり取りも面白かった!
今回は死神(大野智)と監死官(桐谷美玲)がそれぞれを担当し、死亡予定者・明(鈴木浩介)よりも自 殺志望者・里奈(伊藤歩)にスポットを当てて、女性の人生観や結婚観、仕事観などを同じ女性目線で監視官が同情していくと言うくだりが、これまでにないパターンで良かった。
女心の理解度の違いを見事に活かした!
そして何より、死神と監視官の“女心”の理解度の違いを絶妙なバランスで描いたからこそ、観終わった後の「人間って不思議な生き物だなあ」と言う深いテーマをさり気なく伝えられたと思う。
女心があまりわからない死神を大野さんが好演!!
中でも、女心をあまり理解できていない死神が、物語の良いアクセントになっていたと思う。死神とは言えすべてが御見通しでなく、苦手な部分やわからないことがあり、それが時に同情になるのが面白い。
その複雑な人間味の表現を大野智さんが大きな演技で無く小さな表情の変化で魅せるのも素晴らしい。特に最後に監視官に花束を渡すシーンは見事に緊張感をほぐしてくれた。
あとがき
今回の記事は物語にはあまり触れませんでした。理由は、私が文字で綴らなくても作者の意図はドラマで十分に伝わったと思うからです。また、男の私から見れば、多分にも死神側の立場になる訳で、この歳になっても「女心って難しいな」と考えさせられたり…
しかし、物語について一言言うなら、詐欺師の背景について極力描かなかったのは大正解だと思います。徹底的に“女性の愛し方”に拘って描き切ったからこその感動作。男性側を描けば男性視聴者も解り易くなりますが、本作はこれで良い。“死”を描きながら実は“生”を描くドラマだから。
最後になりますが、前回の記事になんと200以上Web拍手を頂きました。ありがとうございます。そして、まだ本作を観ていない人たちにも、このドラマの面白さを伝えられたらいいなと思います。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
死神くん 1 (集英社文庫―コミック版)
日経エンタテインメント! 2014年05月号[雑誌]
TVライフ Premium (プレミアム) Vol.9 2014年 4/30号
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/5627/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
なお、【Seesaaブログ】http://dmesen.seesaa.net/article/398339048.html でも、TB受付けております。 【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話
- 関連記事