花子とアン (第53回・5/30) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』(公式)
第9週『はな、お見合いする』【第53回】の感想。
はな(吉高由里子)はもも(土屋太鳳)から、望月(川岡大次郎)が見合いの返事を首を長くして待っているということを聞き、ますます迷ってしまう。そんなある夜、ふじ(室井滋)は吉平(伊原剛志)に、吉太郎(賀来賢人)が職業軍人になるのに反対しているのは、父親としてさみしいからではないのかと問う。吉平はそれに答えず、ふじにくしの土産を差し出すが、ふじはそれを断る。その理由を知ったはなは、ふじにあることを聞く…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
おかあ、櫛持ってたの?帽子を繕う前に顔洗おうよ!
粗探しするつもりはなくとも、どうしても違和感が拭えない今作。今日の15分間も正に違和感の連続。
で、まず最初。おかあ、櫛を持ってるなら娘の見合いの席くらい櫛を挿して身だしなみをそれ得れば良かったのに。それに、おとうのカンカン帽の綻びを繕うよりも、せっかく夫婦水入らずの会話のシーンなのだから先に顔を洗った方が良いと思ってしまった。結局、櫛のくだりは、はな(吉高由里子)にパルピテーションを言わせたいだけ?
“想像の翼”も安っぽくなったもんだ!
さて、続いては久し振り登場の“想像の翼”コーナー。確かにはなの“想像の翼”ははならしさの描写に重要な要素ではある。しかし、今回のは“妄想の翼”レベルの安っぽさ。幼少期に貧乏で腹を空かせたはなが雲を眺めながらお腹一杯食べた“想像のおにぎり”の感動はどこへやら。翼を広げりゃ良いってもんじゃない。
これ、大正時代の地主と小作の見合いの話だよね!
そしていよいよ見合いのくだり。夜に虫の音が聞こえる季節まで返事を待たせたってことなのだろうか。それだけ時間をかけた割に、はなの返事も望月(川岡大次郎)との会話も不自然な程に現代風。大正時代の地主と小作の縁談とは思えない。はなの自己チューぶりも驚くが、望月が気を利かせて断ったのか微妙な描写もなんだか…
こうして見合いのエピソードが終わってみると、時代錯誤なやり取りで描かれると、いくらパルピや妄想を持ち出しても、何の共感も生まれない。結局、見合いのエピソード自体が不要に思えるし、はなも全く成長しない。蓮子が登場しないと、ここまで何にもないドラマなのか?
あとがき
製糸工場の過酷な労働から逃げてきた妹と、父不在の4年間の苦労をぶちまけた兄を、はなは見たはずです。でも見合いを断りました。優しい安東家の人たちははなを責めないでしょう。「またみんなで楽しく暮らそう」って。でも、なんか違和感が残りますね。はなの結婚観を描きたいのは解りますが、このようなエピソードでは、視聴者のはなへの不信感の方が増して逆効果なような…
実際の村岡花子さんがどういうお方か詳細は存じ上げませんが、本作で描かれるようなその場その場の空気に流され、時に過剰に自己中心的な、そんな方だったんでしょうか。今の劇中のはなを見る限り、そんな魅力のある人物には思えないのですが…
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