花子とアン (第51回・5/28) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』(公式)
第9週『はな、お見合いする』【第51回】の感想。
突然帰ってきた吉平(伊原剛志)に、怒りを抑えられず思いのたけをぶつけた吉太郎(賀来賢人)。家族の状況を何も知らなかった事にさすがにショックを受けた吉平は、夜も眠れずひとり縁側へ出てくる。そんな父を心配し話しかけるはな(吉高由里子)に、吉平は空白の4年間について語り始める。社会運動に身を投じ、逃亡をつづけていた吉平が明かす意外な結末に、はなはかける言葉が見つからない。その時、ふじ(室井滋)が…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
登場人物たちが忘れていた話を、11分も見せるの!?
昨日の感想にも、“吉太郎が怒るのは無理もないが、おかあは「どれだけ心配してたか」と言う程は心配してなかったような?”を書いたばかりだが、正直、これまでに安東家の誰かが吉平(伊原剛志)の行方知れずを心底心配した描写があったろうか。
それこそ、貧しい暮らしを支えるために懸命に生きるのが精一杯で、おとうの存在すら忘れていたと、最上級に作者と演出家の意図を解釈しても、映像で見せてくれなければ無かったと同じこと。登場人物たちが4年間も忘れていた話を、視聴者に11分間も見せる意味ってあるのか?それこそ語りで10秒もかからないものを…
あれは暗闇のカラスかオセロの駒か!?
当blogでは、度々話題になる本作の“汚しメイク”。今回はその集大成と言って良いかもしれない。と言うのは、夜中にはな(吉高由里子)とおとうの会話のシーンだ。夜中なのに月明かりがだいぶ真横から強烈に当たったような照明も不自然極まりないが、そうでもしないと真っ黒なおとうが見えないと言う本末転倒なジレンマの結果だろう。
はなは寝る支度をしているにも拘らずバッチリメイクの真っ白な肌で登場。一方のおとうは、どう見ても日焼けの上に泥でも塗り込んでいるかのような過剰な“汚し”。まるで暗闇のカラスかオセロの駒かと思う程。そして“汚し”のご本家・ふじ(室井滋)の登場だ。
愛する旦那が4年ぶりに帰ってきたのだから、顔くらい洗えば良いのに。「世の中変えるめぇに、自分の頭の中を変えるめぇに、いろんな意味で顔を洗って出直したほうがいいずらよ」とでも言った方が笑えたのに…
蓮さまのパートは撮影、編集、照明、メイクも特別編!
そして、残りの4分間は、もはや別番組のように豪華な弦楽四重奏の生演奏でスタートした蓮子編。作者一押しの蓮子(仲間由紀恵)だから、前半のはな編とはスタッフの力の入れ方が違う。
九州の石油王と呼ばれる伝助(吉田鋼太郎)を教養無しの下品男に描き過ぎ。伯爵家出身のご令嬢との対比を楽しんでいるのだろうが、流石に高低差があり過ぎと言うか、成り上がり者を悪く描き過ぎ。
まあ、蓮子編は演奏会のシーンのカット割りを見ても凝ってるし、蓮子が筆を認めるシーンの照明も編集も凝りまくり。前半の夜中の軒下での夫婦の会話との落差があり過ぎて、益々本作のヒロインは誰なのか?と思ってしまった。
あとがき
今日は、いろんな意味で高低差のある15分間でした。言いたいことは上で全部書いたので、最後に一言だけ。今日も本作のヒロイン安東はなは何も変化無し。明日も蓮子に持って行かれないことを願うのみ…
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アンを抱きしめて―村岡花子物語
村岡花子: 「赤毛のアン」の翻訳家、女性にエールを送りつづけた評論家 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)
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