花子とアン (第50回・5/27) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』(公式)
第9週『はな、お見合いする』【第50回】の感想。
4年ぶりに突然甲府へ帰って来て、はな(吉高由里子)の教室へ現れた吉平(伊原剛志)。家族のもとへ帰っても追い返されないようにしてくれと頼む吉平のために、はなは一計を案じ、一足先に家へ帰る。はなはふじ(室井滋)たちの前でさりげなく吉平の話題を出そうとするが、吉太郎(賀来賢人)は父への反感をあらわにし、うまく行かない。そのころ教員室で待機していた吉平は、本多(マキタスポーツ)からはなの見合い話を聞き…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
流石、節目の第50回。寡黙な男の“周造魂”に泣いた!
今回は一つの節目となる第50回の放送だから、どんな話になるかと少しだけ期待したのだが、時間は虚しく過ぎるだけ(内容については追って書きます)。そして、このまま終わるのかと思った13分過ぎ、あの男が立ち上がった。安東家一の寡黙な男・周造(石橋蓮司)だ。
あの熱血漢の松岡修造氏の“修造魂”に負けず劣らずの、本作の“周造魂”が炸裂した。よくぞ言ったお爺やん。兎にも角にも、石橋蓮司さんの見事な演技力に感服した約1分間だった。しかし、そんな名シーンも無責任な語りで一掃されてしまったが…
前半1/3の総集編と作者の言い訳と辻褄わせ大会!
今日の15分間はとても内容の濃い充実した内容だった。まるで前半1/3の総集編と、作者の言い訳と辻褄わせを詰め込んだような回だった。そこで、気になったことを箇条書きにしてみた。
・はなは卒業したらずっと甲府に戻ってきたいと思ってたんだ?
・おとうが帰って来てもおかあが怒らないようにはなに頼む意味が解らん。
・はなが家事を積極的に手伝わなかったのは、おかあが着物が汚れるのを嫌がったからだったんだ?
・はなは化粧をし綺麗な着物なのに、他の家族はいつものボロ着に汚れ顔の違和感が一堂に会すと酷過ぎる。
・職員室で呑気なおとうが、これまで50回分の解説する必要あるの?
・なぜか見合いのくだりは念入りに校長たちも補足説明したり?
・吉太郎が怒るのは無理もないが、おかあは「どれだけ心配してたか」と言う程は心配してなかったような?
・そして、おとうの行方知れずになって理由は後回し…
・「俺のことより望月さんとの縁談」って、まずは俺のことを話せって!
・おとうがはなを女学校に入学させた理由は、広い世界で英語を使って活躍して欲しかったからだったんだ?
・本が好きだから勉強させたいのは知っていたが、英語ってのは後付けじゃ?
・言うことすべてに説得力のある兄やん!!
・かよがはなを頼ってきた回想を入れても、おとうは観られないじゃん?
・そして、まだまだ続く、かよの近況説明…
・続いて今度は、兄やんがはなが帰郷した理由の説明…
・更に、おかあの苦労、爺やんの苦労、ももの苦労、貧しさの説明は続く…
・そして、ついに兄やんは爆発。しかし、これまでにそれ程苦労したような描写はなかったから、一気に拍子抜けって感じで…
・そして、爺やんの名シーンへ繋がった。
おとうへの経過説明より、ヒロインの変化を描くべき!
結局、今日の話って、4年間家を空けていたおとうにそれまでの経過説明しただけではなかったろうか。となると、少なくとも視聴者は知ってる情報だから、わざわざ放送する必要があったかどうかの根本的な疑問が湧いてくる。補足説明も後付け的なものばかりだし。
こんな“無意味な振り返り”で15分も費やすなら、もっとヒロイン“はな”の物語を前進させて欲しい。どうせぼちぼち復活するであろうもう一人の影の(影でないか?)のヒロインが登場したら、またそっちに話が持って行かれるのは周知の事だから。なぜヒロインの変化を描いて、話を進めないのか。そこがわからない…
あとがき
久し振り(第33回の感想以来)に箇条書きで、15分間を振り返りました。いろいろ描かれてはいますが、私としては、おとうへの経過&近況報告は安東家の内々でやって(いつもの語りでサラッと済ませて)、テレビドラマ的には話を進めて欲しかったです。
きっと今週の残りは吉平が空白の4年間の説明と、見合いの破断と吉太郎の職業軍人に動きがあるんでしょうね。ってことは、今週ははなに目立った動きは無いってことのようです。もう全体の1/3が終わったと言うのに、いつ著述業のくだりになるのやらって感じですね。
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