BORDER (第4話・5/1) 感想
テレビ朝日系『BORDER』(公式)
第4話『爆破』『(ラテ欄)爆破~取扱注意と貼った死体なぜ競技場が標的に』の感想。
なお、金城一紀氏による同名のメディアミックスプロジェクトの漫画と小説は未読。
陸上競技場に放置されたホームレス(柳憂怜)の刺殺体に「取扱注意」のシールが貼られていた。石川(小栗旬)が現れた霊に事情を聴くと、犯人は彼を刺しながら、おとりになってもらうと口走ったという。シールが気になる石川は、遺体を動かさないよう検視中の比嘉(波瑠)に忠告しようとする。その矢先、遺体の下に仕掛けられていた爆弾が爆発、比嘉は意識不明の重体に。そんな中、再びホームレスの遺体が見つかる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
だいぶ比嘉の使い方が良くなった!
前回、比嘉(波瑠)のキャラを静かめなキャラに小変更し、番組の方向修正をしてきたと書いた。そして今回は、比嘉の登場場面が極端に少なくなくし、冒頭とラスト近くで印象強い使い方で、これはこれで良かったと思うが…
“幽霊”の存在の仕方の中途半端!
ただ、依然として大問題なのが“幽霊”の存在の仕方の中途半端さだ。最初の“幽霊”は「自分はおとり」、2番目の“幽霊”は「手の甲のアザ」と言う情報提供をした。そして、それが捜査に役立ち、事件は解決するのだが…
問題はこの2人の情報発信者が“幽霊”である面白さがほぼ無いのだ。遺体の第1発見者が死に際の被害者から聞いたとすれば、それで済んでしまうから。また“幽霊”が喋り過ぎることで、その矛盾が拡大してしまう。だから“幽霊”がいなければ事件が解決できないような物語を作って欲しいのだ。
主人公の特殊能力が刑事仲間にバレそうになっても…
28分頃になって、やっと生きてる情報屋・赤井(古田新太)が登場し、あれよあれよと石川(小栗旬)の推理と捜査で事件は解決してしまう。後半は殆ど普通の刑事ドラマの様相だ。これで、“死者と対話する能力を身に付けた主人公”の新機軸の刑事ドラマと言えるのだろうか。
49分頃に「犯人の手の甲にアザ」の情報を主人公が「比嘉先生に聞いたんだよ」と言う台詞があった。あのような形の延長線上の脚本なり演出で、もう少し主人公に特殊な能力を持つミステリアスな存在感を表現しても良いと思う。きっとそれが弾丸摘出手術を拒み続ける理由の伏線にもなるだろし…
あとがき
石川を取り巻く刑事たちも個性的だし距離感も悪くない。あとはとにかく“幽霊”と言う石川にしか見えない“幽霊”と言う名の情報屋の魅せ方を工夫さえすれば、もっと面白い作品になると思います。もったいない…
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