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映画「それでも夜は明ける」 感想と採点

映画「それでも夜は明ける」
映画 『それでも夜は明ける』 公式)を3/7の劇場公開日からだいぶ経ちましたが、やっと先日、劇場鑑賞。採点は、 ★★★★ (5点満点で4点)。100点満点なら75点にします。


ざっくりストーリー

舞台は1841年、南北戦争によって奴隷制度が廃止される以前のニューヨーク。家族と共に幸せに暮らしていた黒人音楽家ソロモン(キウェテル・イジョフォー)は、ある日突然拉致され“奴隷”として南部の綿花農園に売られてしまう。

そこでは、狂信的な選民主義者エップス(マイケル・ファスベンダー)ら白人たちの容赦無い差別と拷問があった。虐げながら12年の月日が流れ、ソロモンは奴隷制度撤廃を訴えるカナダ人労働者バス(ブラッド・ピット)と出会う…

見所は、“自由黒人”が“奴隷”になる点だ!

これまでも数々の米国における奴隷制度を描いた映画はあった。その中で本作で特徴的なのが、主人公ソロモンが“自由黒人”でありながら“奴隷”になる点だ。

私の浅い知識で恐縮だが、“自由黒人”とは、“奴隷”でも“アメリカ市民”でもない黒人たちのこと。アフリカから奴隷として連れて来られた人々やその子孫で、その後に主人から解放されたり、自らを買い上げたり、法によって解放されたアフリカ系民族だ。

また、多くが白人と黒人の婚外婚による“混血”で、一滴でも黒人の血が混じっていれば白人とは認めない当時の白人社会の奴隷所有者たちにとっては、“自由黒人”は逃亡した奴隷の結託者であり、普通の奴隷とは異なる恐怖や嫌悪があったのだと思う。

1840年の調査では、米国全土の黒人率が17%で、内86%が黒人奴隷で更にその内の自由黒人率が13.4%であった。だから、ソロモンは白人からは異種な奴隷として壮絶な虐待を受け、同じ黒人奴隷たちからも異種として無視される。そう、ソロモンには居場所が無いのだ。そのソロモンの壮絶な12年と生きて戻る人生…

二度と観たくないような作品だが、一度は観るべき!

残念ながら本作は、12年間虐待に耐え生きて元の生活に戻る黒人奴隷の男の実話の単純な感動大作ではない。とにかく全編を通して二度と見たくないような残虐なシーンの連続。

しかし、本作は何度も観なくとも一度は観るべき映画だ。だから、辛くて痛くて悲しくて厳しいエピソードの連打を受ける覚悟で劇場に足を運んだ方が良い。それでも観る価値はある。

男女二人の奴隷の生き様に身が震える思いだ!

やがてソロモンは抵抗するのを止め、やがて訪れるであろう解放の時をただひたすら生き延びて待つと言う決意に至る。この単純で最強の決断と意思に感動する。

が、一方で農場主から性的虐待を受け続ける女奴隷パッツィー(ルピタ・ニョンゴ)がソロモンに自分を殺して欲しいと懇願するシーンで、解放の時がそう簡単に訪れない底なしの悲劇と恐怖の連続に、何とも言えない理不尽さがあふれ出た。

秀逸なのは音と画角!

秀逸なのは音と画角。虫の鳴き声や風のしらべや草がこすれる音などの自然界の音が、人間たちの差別とはまるで他人事のように美しく流れていく。そんな自然の音の中で綿摘みをしながら口ずさまれる黒人霊歌「Roll Jordan Roll」も奴隷たちの心の声として印象的だ。

また、絶妙なカット割り(特に好バランスの画角・サイズ)も素晴らしい。まるで「これは映画です」のメッセージのように常に訴えるくる。これによって目を覆いたくなるような虐待シーンも最後まで直視できる。本作がドキュメンタリーや再現ドラマでなく、エンターテインメントとして成立している証しでもあると思う。

あとがき

確かに奴隷虐待の描写は非情なまでに残酷で濃い味付けです。しかし、映画としては意外に薄味なのです。流れは自由黒人が騙され拉致され奴隷となり、運良く出会った白人のお蔭で自由黒人に戻っただけ。

実話とは言え、もう少しドラマティックな葛藤や捻りがあり心に残こる作品になれば、二度三度観たい作品になったかなと思います。

ただ、劇中に登場する下流の白人奴隷所有者たちの、なぜ自分がこんな虐待をするのか良く解らないのにやってしまう愚かさや、奴隷同士でも見て見ぬふりをしてやり過ごしてしまう冷たさなど、現代社会の様々な人間関係に宿る問題に当てはまる部分も多く、観終えた後に北朝鮮拉致問題やいじめ問題など頭を巡ります。

とにかく観るなら体力と気力を整えてご覧下さい。得るものはあるはずです。
長文を最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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コメント

先人からの問い
初めまして。

勉強になります。

奴隷と自由黒人、そして白人との間にある壁は厚いものだと思います。いずれにも属せない拠る辺の無い民というのは、奴隷政策によって意図的に作られた中間層で、ロストジェネレーションのようなものだと思います。ユダヤ政策のようなもので、下層民を作るよりも、曖昧な中間層を作る事の方が、怨嗟はびこる民族政策ではた易いのだろうと思います。
曖昧さを払拭する過程において、家庭、職業の意識に目覚め、家庭人なり、社会人なり、に大成するのならハッピーエンドでしょうが、民族の軛から離れられない重たいテーマがあるようですね。ユダヤ然り、民族の重責から解放される過程が、人工的であるのが、国家主義であったり、戦争であったりすると思いますが、自然に個人から解放されるというのが、実際には最大の労力と努力を要するもので、そうした超越した人が、尊敬を受けている先人であるのだろうと思います。

地元の映画館ではまだやっておりませんが、観てみたいと思います。
  • 2014-04-13│22:11 |
  • RYU URL│
  • [edit]
Re: 先人からの問い
☆RYUさん
コメントありがとうございます。

私も近所の映画館で上映していなかったので、
足を延ばして観てきました。

劇場で観るのをお薦めしますね。
やはり、あの劣悪な虐待へ目をそらさず映像で(も)観た方が良いと思います。

結局は、国家や体制やイデオロギーと言うより
その人間の価値観が反映され問われる映画だと思います。

是非、大画面でその環境に我が身を置くような疑似体験をして頂きたいです。
  • 2014-04-13│23:20 |
  • みっきー(管理人) URL│
  • [edit]
No title
どうも、RYU改め隆です。

そうですね。人間の価値観の問題であって、奴隷制という国策はあっても、それに対応する個人の手に、その権限や、悲惨な虐待の執行は委ねられていますし、何よりも、奴隷制という、権限の側にある白人の中からの、改革の声を挙げる事が、当代の政局を動かしたのだと思いました。

農園での虐待はやりすぎと思いますし、余暇を白人と黒人が共有できる事はあっても、互いに生活がかかる現場で、個人のエゴ、特に、監督者のものが露になるのだと思いました。
Re: No title
☆隆さん
コメントありがとうございます。

難しい問題を扱った作品ですが、良作だと思います。
決して過去の話でなく、今でも脈々と続くテーマですから。
  • 2015-06-04│21:28 |
  • みっきー(管理人) URL│
  • [edit]

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