アリスの棘 (第1話・4/11) 感想
TBS系『アリスの棘』(公式)
第1話 初回15分拡大『禁断の医療サスペンス!父を殺した医者は誰!?壮絶な復讐が始まる』の感想。
新人医師・明日美(上野樹里)は、父・孝夫(眞島秀和)が15年前に医療ミスにより死去したことを知り、担当医師らへの復讐を決意。孝夫の友人だった水野(中村梅雀)の養女になり、強い意志で医師となって、標的がいる「聖林大学附属病院」に入った。早速、父の手術記録を改ざんした看護師長・蛭子(六平直政)を追い詰めた明日美は、執刀医だった消化器外科の講師・伊達(藤原紀香)が、当時の最先端技術に手を出したせいでミスを引き起こしたと聞き出す。明日美は蛭子を支配下に置き、伊達の周辺を調べ始める。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
番宣の割に、冒頭30秒の“ツカミ”がフツー過ぎる!
あれだけ大量の番宣流したのだから、大凡の話も出演者もほぼ既知の状態(私はこれが嫌で事前情報は出来るだけ入手せず、真っ新で初回に挑みたい)なのに、1カット目から主演の「上野樹里」に始まるスーパー、病院の看板、でも主演は見せず。そして病院の全景に続いて役名の名札のアップ、で例の手術看護記録のアップ。ここまで30秒。
これはテンポ良いオープニングと言いたいところだが、私は普通の医療ドラマのパターンで手抜きしたとしか思えない。全く個性的でない。あの大袈裟な番宣から予想されるものとは大きく裏切られた30秒。そんな滑り出しだった…
主人公が復讐して回ってるだけ?
今回を観る限り、関係者が明日美(上野樹里)に追い込まれ、他の関係者に責任転嫁して…と繰り返すとなると、毎回似たような話にな可能性は大きい。だって主治医で無く手術関係者なんてこじつければ幾らでも追加で作り出せるからだ。
なぜこんな要らぬ心配をするかと言うと、主人公が復讐して回ってるだけにしか見えないからだ。なぜなら、当時の手術の不当性も描かれていないし、父親に冤罪を押し付けた医者たちに復讐していることになっているが、肝心のその父親の正当性も主人公がただ信じているだけと言う感じの描写だけだから。
主人公が父の死の真実を追求する姿を描くべき!
今回、かなり長い時間挿入された主人公と父の回想シーンだが、これだけで「過去は?」「真実は?」と最終回まで引っ張ると言うのだろうか。やはりここは主人公が父の死の真実を追求する姿を描くべきだと思う。でなければ、主人公は単なる思い込みで復讐劇を繰り返す犯罪者で終わってしまうから…
まだ、第1話だからこれからいろいろ描かれていく可能性はあるが、シリーズ監修もプロデューサーも『魔王』関係者だけに、既に類似点もチラホラ。過去の成功作の亡霊を見ながら、上で書いたように初回から手抜きの匂いがしたのが何とも残念だった・
あとがき
あの『のだめ』の上野さんがダークヒロインを演じるってだけで楽しいと思う視聴者も多いでしょうし、復讐とは言え殺さないのが良いと言う人もいるでしょう。でも私は、主人公の復讐の中核である父の死の真相を描きつつでなければ、タガが外れた犯罪者劇から脱皮できないと思います。
オリジナル脚本と言うことで期待していただけに、意外と単なる“復讐するだけ劇”だったのが残念です。土日は終日仕事になる可能性が多くて感想を書く時間が無いので、金曜夜は個人的には『死神くん』をメインにしようかなと。まだ放送前ですが…
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