花子とアン (第7回・4/7) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』(公式)
第2週『エーゴってなんずら?』【第7回】の感想。
東京の修和女学校に編入したはな(山田望叶)は、英語教師・富山(ともさかりえ)に「一度でも落第点を取ったら退学」と告げられ、緊張する。はなは寮母・茂木(浅田美代子)に寄宿舎へ案内され、同室となる醍醐(茂内麻結)と意気投合するが、上級生・白鳥(近藤春菜)には、さっそく言葉遣いや振舞いを厳しく注意されてしまう。やがて校内で大きな図書室を見つけ、小躍りして喜ぶはなだが、並んでいる本を開いてみると…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
吉高さんの老け度UPの“奇襲攻撃的ツカミ”が良い!
冒頭の1945年(東京)のシーンと言えば、第1回で東京大空襲で吉高由里子さん村岡花子が翻訳中の『赤毛のアン』の原書を抱えつつ、子供たちを連れて戦火の中を逃げまどったシーンと同じだ昭和20年。今日の冒頭はあのシーンの前後と言うことだろうか。
放送一週間前とほぼ同じカットなのに、明らかに違う点があった。それが吉高さんの“老けメイク”。録画が残っていないから確認できないが、顎や首筋辺りを中心に“老け度”をアップさせたのは意図的だろう。これは月曜日にしては、かなり奇襲攻撃的な“ツカミ”だが悪くない。いや、良いと思う。
前作と比較しても意味がないが、前作への大きな不満の一つが演者の特にヒロインが50歳近くになっても20代のピチピチ肌で見事に演じきったことがある。だからこの”ツカミ”、吉高さんの(演技力は置いておいて)女優としての自覚は感じるし、つくり手の本気度も伝わる。
長丁場の朝ドラだからこそ、この類の小さな“ツカミ”の積み重ねこそ、「明日も観よう」に繋がるはずだ。
無駄も無くテンポも良い15分間だった!
先週の回想も入れず、いきなり汽車で上京するシーンに飛んだのもテンポ良いし、ちょっとユーモラスで父の娘への優しさを感じさせるやりとりも悪くない。その後の修和女学校のシーンも、ポツポツと登場人物を登場させず、教師たちと生徒たちを一まとまりずつ上手く設定説明したのもいい感じ。
はな(山田望叶)が見知らぬ世界へ飛び込んだ割に、いつものように「花子と呼んでくりょう!」と言うのも、図書室に入り込んでいくのも、はなの好奇心や芯の強さ表現されたし、甲府に残してきた安東家の家族との絆もチラリと描いてホームドラマさも上手く見せた。
また、“大きい人”と呼ばれる上級生・白鳥(近藤春菜)や同室となる醍醐(茂内麻結)の初登場シーンも奇を衒わず自然な流れでサラリと描いた。今日の15分は、甲府から上京し入学初日までの一連の流れを上手にコンパクトにテンポ良くうまくまとめたと思う。この位の仕上がりなら毎日楽しめそうだ。
あとがき
今週はヒロインが山田望叶さんから吉高さんへ切り替わる重要な週です。この幼少期の向う見ずな性格が嫌味にならず大人時代へ受け継がれれば良いなと思います。心配した月曜日ですがまずは良好なすべり出しだと思います。
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連続テレビ小説 花子とアン Part1 (NHKドラマ・ガイド)
アンを抱きしめて―村岡花子物語
村岡花子: 「赤毛のアン」の翻訳家、女性にエールを送りつづけた評論家 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)
『赤毛のアン』と花子: 翻訳者・村岡花子の物語 (ヒューマンノンフィクション)
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