花子とアン (第2回・4/1) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』(公式)
第1週『花子と呼んでくりょう!』【第2回】の感想。
小学校へ数日間通っただけで字を覚えたはな(山田望叶)は、夢中で本を読みふけるように。娘の才能を感じた父・吉平(伊原剛志)は、はなを東京のミッション系女学校へ入学させようとするが、村人たちに「西洋かぶれでおかしくなった」と言われる。母・ふじ(室井滋)も「うちのどこに、そんなお金があるのか」と反対する。そんな折、地主の徳丸(カンニング竹山)が小作料を上げると発表。はなの家族にも動揺が走る中、はなは…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
もっと“はな”を描いて欲しい!
まだ、第2回で言うのもなんだが、はな(山田望叶)をもっと描いて欲しい。確かにこれからのための下地づくりの時期だから、あれこれ物語を作る必要があるのは重々承知。しかし、ヒロインである“はな”が、本棚の本を見て歓喜し、学校で弁当食って、家の手伝いして空想してってだけ。
これでは、ありきたりな伝記ドラマと変わらない。それが朝ドラと言ってしまえばそれまでだが、類似作との最大の違いは美輪さんの語りくらい。今はその美輪さんの印象が強過ぎて、既にヒロイン“はな”が埋没気味。まだ第2回だが、この語りは意外と作品を左右する曲者かも…
映像と語りのダブル説明がちょっと…
第1回でも気になったのが、カメラワーク。まず妙な高い位置からのカットがある。例えば田んぼに来たリン(松本明子)を背後から撮るカットとか、教室の1カット目とか。俯瞰気味に全体を捉えるには常套手段だが、手持ちのカットの中に、ポツッと入る違和感。これが“本作らしさ”に繋がれば良いと思うが…
それにカメラを三脚に乗せて動かすカットと手持ちで動かすカットが混在して、ちょっと観づらい調子の時がある。屋外で太陽や影の位置を気にして、手持ちで素早く撮るのは解るし臨場感も出るのだが、屋内セットで多用すると妙な感じがしてしまう。様々角度から状況を見せたいのは解るのだが…
実はなぜ気になるのかと言うと、このカット割りが、物語を描こうと描こうと見せているような気がするのだ。すべてを映像で説明しようとしているとでも言えば良いのか。もちろん説明台詞で済まされるよりマシなのだが、本作には“曲者の語り”がある。語りとの相乗効果で全体が説明だらけの印象になりつつあるのが心配なのだ…
あとがき
テレビドラマを観ているって感覚より、映像付きの読み聞かせを聴いているような感覚に近いんです。それが「絵本」を題材にした作品と上手に馴染めば、素晴らしい個性的な作品になると思います。まだまだ様子見ですね。
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アンを抱きしめて―村岡花子物語
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