花子とアン (第1回・3/31) 感想
NHK総合・連続テレビ小説『花子とアン』(公式)
第1週『花子と呼んでくりょう!』【第1回】の感想。
1945年、空襲の中、「赤毛のアン」の原書を胸に抱いて走る村岡花子(吉高由里子)の姿があった。時はさかのぼり、1900年の甲府。貧しい農家に生まれた安東はな(山田望叶)は、学校へ行かずに家事や子守に精を出し、母ふじ(室井滋)ら家族を助けていた。ある日、行商先から帰った父・吉平(伊原剛志)から土産の絵本をもらう。吉平は、字も読めないのに目をきらきらと輝かせるはなを見て、とんでもないことを思い立つ…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
冒頭の30秒間に好感を持てた!
半年間約150話も続く朝ドラのスタートにあたり、視聴者の心を掴む所謂“ツカミ”とは、第1話の冒頭なのか、第1話なのか、第1週目なのか?そんなことを気にしながら観始めた本作。結論から言うと、ホームドラマなのか伝記メインなのかわからないが、“ツカミ”は悪くないと言う印象だ。
特に、吉高由里子さんのナレーションで始まったのが良い。最初から美輪明宏さんだったら“ツカミ”どころか身を引いてしまったろうから。そして、薄暗がりで物書きをしているヒロインを表情を見せずに背後から見せたのも、力が入ってなくていい。第二次世界大戦が終わった1945年のキャプションも観易く。
そして、空襲警報に首をもたげるヒロイン。ここまで約30秒。第1話の冒頭にしては、奇を衒わずに落ち着いたトーンと描写は好感が持てた。そう、これからの長丁場、最初からアクセル全開である必要なんて無いのだ。
半年間の滑り出しとしては、悪くないと思う!
アバンタイトルまでに語りで登場人物紹介をあっさり済ませ、タイトル後には明るいぶどう棚(甲州種だろう)に幼少期のヒロイン・安東はな(山田望叶)が元気に走るでも無く水汲み桶を担ぎながら、“夢見る力”を通じて(多分)山梨県の風景を見せるまでもスムーズな展開。
その後の川辺での男の子たちとのやりとりも、屋外での撮影の割に、カット割りも細かく高さを大きく変えたり工夫が見られたのも良かった。そして、はな初めての絵本との出会い、小学校入学、最後の父・吉平(伊原剛志)の決意まで、1か所を除いて違和感なし。第1話でこの位肩の力が抜けていれば、まずまずの滑り出しではないだろうか。
因みに気になったのが、まず美輪さんの語り。ちょっとトーンが暗いかも。しかし、今日を観る限りでは、梶浦由記氏の劇番がお得意のヨーロッパ調を基調にした雰囲気だから、美輪さんの声と梶浦さんの音楽、上手くしたら不思議な世界観を作るかも。前向きに観てみようと思う。
あとがき
予想以上に普通に始まった、そんな印象です。朝ドラはこれで良いのだと思います。前々作の国民的大人気や、前作の12年ぶりの高平均視聴率に脇目を振らず、村岡花子の伝記を物語の辻褄を合わせ、視聴者をイラッとさせず、手を抜かず丁寧に描けば良いのだと思います。
子役の山田望叶(もちか)さんも、意外に肩の力が抜けていて良かったです。幼少期は2週間程あるようですが、実はこの幼少期の描写って大切です。前作では幼少期のヒロインが卵やイチゴの盗みやおばあちゃんにあげずにジャムの独り占めなどが、最後までヒロインの印象を決めちゃいまいた。その辺にも注目して今週は観てみようと思います。
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アンを抱きしめて―村岡花子物語
村岡花子: 「赤毛のアン」の翻訳家、女性にエールを送りつづけた評論家 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)
『赤毛のアン』と花子: 翻訳者・村岡花子の物語 (ヒューマンノンフィクション)
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