TBSテレビ『隠蔽捜査』(公式)
第8話『キャリア官僚連続殺人…外務省VS警察庁!?恐るべきワナを見破れ!』の感想。
なお、今野敏氏の原作小説は未読、その他テレビ朝日版ドラマや舞台も未見。
大森北署管内でひき逃げ死亡事件が発生し、竜崎(杉本哲太)は捜査本部を立てる。伊丹(古田新太)は、捜査本部長を務める殺人事件の主導権を公安に握られていた。一方、美紀(三倉茉奈)の恋人が海外で飛行機事故に巻き込まれた可能性が浮上。竜崎は外務省の知人・内山(堀部圭亮)に安否確認を依頼する。そんな折、竜崎と伊丹の手掛ける事件の被害者が、共に外務省出身だと判明。竜崎は内山から情報を引き出そうとする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
事件らしき描写は冒頭の引き逃げと麻薬捜査だけで…
前2話のユーモラスな話から再びおじさん刑事たちの骨太刑事ドラマに戻った今回。と言っても過去回とはまた一味も二味も違った映像表現になっていた。何せ事件らしき描写は冒頭の引き逃げ現場と麻薬捜査の逮捕劇くらいだと言うのに…
次から次へと事件が発生し…
キャリア官僚が殺害された事件では警視庁刑事部長の伊丹(古田新太)と公安が対立、引き逃げ事件では竜崎(杉本哲太)が管理官・野間崎(古舘寛治)に責められる。
また、麻薬事件では犯人を現行犯逮捕してしまった戸高(安田顕)が厚生労働省の麻薬取締部の矢島(升毅)が抗議され、更に竜崎の娘の彼氏が出張先のカザフスタンで飛行機の墜落事故にあったようで…
数々の事件を官僚たちの言動だけで魅せる秀逸さ!
これだけの事件や事故が同時発生しているのに、上記のように映像的に現場を見せたのは2つだけ。他の事件は竜崎と伊丹を中心にした官僚たちの言動だけで視聴者に情報提供された。
なのに台詞のやり取りや俳優陣の個性的な演技力が相まって、全く物足りなさを感じなかった。いや、むしろ視聴者の想像力を掻き立てることで生まれる見事な緊張感や楽しさに、改めて本作らしい面白さを感じた。
リレー脚本でもブレない登場人物たちの設定!
本作は連ドラではあるが、これまで2話ずつ一括りのエピソードになっていた。どうやら原作毎に区切られているようだが、今回の4作目の話を含めてちゃんとそれぞれに合った脚本と演出で、登場人物たちの設定はブレずに違った魅せ方をしてきたのも素晴らしい。
特にこれだけ多くの芸達者な俳優陣が演じる超個性的な登場人物たちの設定を、きちんと整理整頓しつつ上手に活用して、視覚的に見えない物語の奥行き感や厚みを表現しているのも秀逸だ。もちろん4人の脚本家の統一性も上手くいってるのも見逃せない。
あとがき
難しい警察用語などはきちんとナレーションで説明したりと、TBSの月曜8時枠らしい丁寧さもあって良いと思います。
また、観ているとかなりの組織や派閥同士の争いが描かれているように感じるのですが、実は各所から一人か二人くらいしか登場していないんですよね。
やはり作り込みの丁寧さが面白さと解り易さを創り出しているのだと思います。
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
隠蔽捜査 (新潮文庫)
果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)
転迷―隠蔽捜査〈4〉
疑心: 隠蔽捜査3 (新潮文庫)
★本家の記事のURL → http://director.blog.shinobi.jp/Entry/5297/
★FC2ブログへトラックバックが送信できない方へ → コメント欄に、ブログ名、記事のタイトル、URLをご記入下れば、確認次第公開させて頂きます。お手数をお掛けします。
なお、【Seesaaブログ】http://dmesen.seesaa.net/article/390413945.html でも、TB受付けております。 【これまでの感想】
第1話 第2話 第3話 第4話 第5話 第6話 第7話
- 関連記事
※また、当blogの「コメント,トラックバック&リンク・ポリシー」に基づき、管理人が不適切、不適当、不愉快と感じたコメントは非公開、または予告無く削除します。