[読書]イラストで読む 印象派の画家たち (杉全美帆子 /著・河出書房新社) 感想

あなたは「印象派って何?」と聞かれて困らない?
「印象派って何?」なんて聞かれることは滅多に無いと思うが、もしもあなたが質問されて、「うーん、ゴッホの“ひまわり”やミレーの“落穂拾い”とか。明るくてホワーンとした感じの絵だよね」以上に答えられる人は読まなくても大丈夫かもしれない。実は私の理解度も似たり寄ったりだったのだ…
困る人には是非おすすめの一冊!
しかし、あなたも同じような知識だったら、是非本書をおすすめしたい。本書は、印象派の複雑な時代背景や印象派の個性的な画家たちのまとめだ。それを実際の絵画を例に、これまた憎めないかわいいイラストのキャラクターたちが丁寧に解り易く解説を添えてくれる。
解り易くて読み易くて、情報もたっぷりでお得感がある!
一通り読んだだけで、「印象派って知ってる?」と逆に聞きたくなる位に頭にスーッと情報が入ってくる。2、3度読むとかなり“通”になった気分になれる。
絵画の技法や見所の解説は細かくて楽しいし、複雑な時代や人間関係の展開も現代風な例えが上手くて解り易い。読むのが早い私でも1時間では読み切れない情報量はお得だと思う。
あとがき
先日、年配のクライアントさんと新宿の「喫茶室ルノアール」で打合せしたんですよ。そしたら「ルノアールって印象派の画家だよな。で、印象派って何だっけ?」と興味関心が湧いてきて、そのまま書店に入って手に取ったのがこの本でした。
杉全美帆子さんの著書は初めて読みましたが、面白かったです。単純な“印象派の紹介”に留まらず、読者の興味をどう惹きつけ留めておくかと言う点で、最近流行の「おもてなし」のやさしさが随所に感じられます。手を変え品を変え飽きさせない工夫に感心させられます。他の本も読んでみます。
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イラストで読む ルネサンスの巨匠たち
イラストで読む レオナルド・ダ・ヴィンチ
これだけは知っておきたい「名画の常識」 (小学館101ビジュアル新書)
印象派で「近代」を読む―光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書 350)
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