S -最後の警官- (第2話 10分拡大SP・1/19) 感想
TBSテレビ『S -最後の警官-』(公式)
第2話 10分拡大スペシャル『爆弾魔が銀行襲撃!掲げる信条の激突!』の感想。
なお、原作:小森陽一氏、作画:藤堂裕氏による原作漫画は未読。
営業時間外の百貨店で爆破事件が発生。警察庁特殊急襲捜査班(NPS)隊長の香椎(大森南朋)は、爆破が別の事件の予告ではと警戒する。続いて銀行襲撃事件が発生。犯人は、警察が動き出したら各所で爆発が起きると脅迫する。出動した一號(向井理)らだが、再びNPSの指揮下に入るよう命じられた蘇我(綾野剛)ら警視庁特殊部隊(SAT)は納得できない。一號は状況把握のため蘇我と共に共同溝から行内に潜入することになる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
ただ銃の前に立ち塞がるだけでは主人公に共感できない!
まだ第2話で主人公の素性も良く解らない状態なのに、兎に角主人公が何が何でも犯人を殺さず逮捕することだけを描いていては、いつになっても主人公に共感できない。当blogでは幾度も書いていることだが、主人公が何を原資に何に対して葛藤し行動しているのかが描かれないと面白くないからだ。
しかし、今回も劇中で解るのは、昔の事件がトラウマになっていて犯人は殺したくないと言うことだけ。これでは、一號(向井理)が蘇我(綾野剛)と犯人の間に立つ理由に乏しくないだろうか。
SATもNPSも同じでは意味が無い!
これが警視庁特殊部隊(SAT)が犯人を射殺しまくって事件を制圧し続ける組織として描かれる中で、主人公が葛藤しつつ、その結果として蘇我の銃の前に立ち塞がるならまだ解る。
しかし、今回の事件解決は、警察庁特殊急襲捜査班(NPS)の速田(平山浩行)銃の発砲によるものだ。こうなると事件現場でやってることは、SATもNPSも変わらないではないか。
まずはSATもNPSの違いを見せて欲しい!
そもそも本作は、SATの機動力と警視庁特殊犯捜査係(SIT)の捜査力を併せ持ち、犯人を生かしたまま確保することを目的として新たに組織されたNPSと、一人の警察官として同じ目的意識を持つ主人公の物語ではないのか。
だとすれば、まず劇中でやるべきは捜査権を持つNPSとそうでないSATの違いを“見える化”だ。それをせずして、主人公が幾度も蘇我と犯人の間に立っても、本作らしさを創り出すことは難しいと思う。
あとがき
主人公の警察官がトラウマを抱えつつ必死になって事件を解決するドラマなら、他の作品と変わりません。それらとの差別化こそが、この原作を選択した目的だろうし(私は未読ですが)、それをしてこと面白いドラマになると思います。
ただ、予告編を見る限りでは、差別化よりも合同訓練をするみたいなので、期待薄って感じですけど…
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